北タイの国から(北タイの家族)

2006/12/02(土)16:28

【総統閣下(家内)武勇伝】その1

総統閣下タイ国内武勇伝(117)

改築前のチェンマイ空港での出来事。 知人を見送りに家族全員で空港へ行った。 駐車場に戻ってきた所、 うちの車の真後ろにヨソの車が止まっている。 (タイでは車を完全ニュートラル状態にし、  押せば動くことを条件に通路に車を止めて良い習慣がある。) ヨイショっとヨソの車を押すが微動だにしない! 私、総統閣下(家内)、おじいちゃん、息子と 4人かかりで押してもビクともしない。 ギヤが入っているようだ。 総統閣下(家内)が目に炎をたぎらせながら走り 空港へ出向いて呼び出しアナウンスを頼みにいった。 が、なかなか車の持ち主が現れない。 総統閣下(家内)は再度空港へ向かい、 「もっと大きな声ではっきりアナウンスせい。こっちは30分も待っているんだ。  気合入れてアナウンスしろ!!」と アナウンス係に八つ当たりしていた。 しかし待てど暮らせどいっこうにヨソの車の持ち主が現れない。 とうとう切れてしまった総統閣下(家内)は、 何とヨソの車に蹴りを入れ始めた!! ローキック、ミドルキックと 蹴りを入れるたびに車がガンガン揺れる。 しまいに5歳の息子までが総統閣下(家内)のマネをして蹴りはじめた。 ”これは危ない!”と思った瞬間、 ヨソの車の持ち主が現れた!  ヨソ車持ち主  :「すみません、私の車に何をしているんですか?」  総統閣下(家内):「何をしているんですかはこっちのセリフじゃああ!            おのれ今まで何さらしとんじゃ!!」  ヨソ車持ち主  :「ギヤ入れて車止めていたのは悪かったですが、            何も人の車を蹴らなくていいじゃないですか?」 総統閣下(家内) :「じゃかあしい!人を散々待たせておいて、こっちら            予定が全部狂っちゃったじゃねえかよ。            どうおとしまえつけんだ!!」  ヨソ車持ち主  :「な、なにを言ってるんだ!!こっちが紳士的に            対応していることをいいことにその態度は何だ!」  おじいちゃん  :「まあ、まあ、落ち着いてください。            私はメーホンソンパイで40年間教師校長を務めた者だ。            これは私の娘だ。私に免じて娘のことを許してくれ。」  ヨソ車持ち主  :「ははん、この威勢の良い姐さんはあんたの娘か。            今までどういう教育をしてきたんだ。」 総統閣下(家内) :「なにぬかすかあああ!われええええ!!」 「もうこのくらいでいいでしょう。。。」と、 私が止めに入り、車を出して 家路に着きました。 *以上全て事実に基づいた記述 総統閣下(家内)は道理が通らないこと、 曲がったこと、本人が絶対に受け入れられないことが 目の前で起こると、本物の総統閣下に豹変します。 その度に私は震え上がり、 この家から追い出されないようにと 忠誠を誓うのでした。 総統閣下(家内)の武勇伝をセレクトして また次回ご紹介いたします。 *写真は総統閣下(家内)のアメリカ遠征時の”やさしさ溢れる”画像 クリック有難うございます!!

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