2005/05/28(土)14:57
カザフの医療(その2)
以前、脳卒中の患者さんの話の中で、
カザフの病院では、1ヶ月入院して
1ヶ月家で休み、そしてさらに2週間入院する
という話を書きましたが、詳細を聞いてきました。
1ヶ月入院というのは、実際は20日だそうです。
これは、国から病院に支払われるお金と関係がありました。
20日というタームで治療内容がすべて組まれていて、
注射、薬、点滴、物理療法、鍼など集中的に治療します。
国から病院に払われる金額は、脳卒中であればいくら、
頭部外傷であればいくら、と決まっているとのこと。
20日以上やっても国からもらえるお金は増えるわけではないので、
治療が終われば家に帰るということになるようです。
そして、さらに1ヵ月後に、希望者は再入院が可能です。
これは10日間と期間が決められているので、
治療終了後はまた家に帰ります。
入院する人がどんどん増えてきたので、
入院できる日数もどんどん短くなっているとのことでした。
歩くことが出来ない状態で、家に帰ってもとてもじゃないけど無理!
生活できない!という状態でも病院では受け入れてくれません。
あとは、お金を持っているかどうかです。
お金のある人は、自費でカザフの他の大都市や、
ロシアまで行って入院治療を受けてきています。
家族がいない人などは、老人ホームなどの施設もあるようです。