2006/09/03(日)20:44
国民的映画「南極物語」を観ましたか
日本の映画史上金字塔の「南極物語」を、アメリカディズニー社が
リメイクした「南極物語」が、近々上映されるとの事で
改めて日本版が昨日TVで放映された。
所々コマーシャルで蹂躙されてて、一部はしょった部分もあったが
又々、当分は「南極物語」後遺症に悩まされる事になるだろう!
寝ても覚めてもあの光景が頭から離れない状態になるのだ。
最初は1983年、最初の上映を映画館で観た時の事。
2回目は数年前、ビデオで我が家で観た時の事。
そして、今回。
こんな事があって良いのだろうかって云う想い!
あの犬達が人間に置き換わったとしよう、、、
恐らく、こんなには身もだえしないだろう。
弱い者への完全なる憐れみ以外の何物でもない!
繋留所で亡くなってた犬7匹、氷海に散ったであろう犬6匹。
そして「基地」が生まれ故郷だからこそ、助かったと思われるタロとジロ。
それぞれに憐れでどうしようもない・・・・
一番先に亡くなったのが「ジャック」であったか?
先に亡くなった方が幸いなのだ。
他に「シロ」「アンコー」「ゴロー」リーダー犬の「リキ」
名前を思い出してやりたい・・・それだけで供養になるだろうから・・・
全部で15頭。
「風天のクマ」なんて名前が付いた日にゃ~
もう、それだけで感情移入してしまう・・・・
ところで大疑問!
弱って行く体の描写は「麻酔」を掛ければ良い事だが
そして「血」も勿論、塗れば済むこと。
氷海に落ちてしまう情景も冷た過ぎて超可哀想だが
後で直ぐ引き上げるだろうし(でも引き上げられない場合もありそう!)
びっこの足はどうするのだろう?
高い絶壁から落ちるシーンは実際にやはり、落としているよね。
これは残酷過ぎるよね。
当時「動物愛護団体」からクレームがあったのかどうか?
現代なら当然あったと思われる。
でもカラフト犬の少々の犠牲を払っても(死迄至ってないよね)
やはり、創る価値は充分にあったと思われる。
現実に何があったのかを教える為に(半分は想像して作った事だろうけど)、
「必要悪」だったと見るべきだ。
昭和33年、子供だった私は当然「南極越冬隊」が
カラフト犬を置き去りにしなくてはならなかった「報」を
リアルタイムで体験した!
生まれてから最初の「悲しい出来事」だった。
日本国民、大人も子供も「どうして・・・」状態だったと思う。
子供心にも15頭の犬達は到底助からない、と思った。
それが一年後、意外にも「タロー」「ジロー」が生きていた、と
知った日にゃ~~~今の「WBC日本奇跡の準決勝進出」どころの
騒ぎではなかった!!
私も天を仰いで「神様~ありがとう」って言ったさあー!
超生意気なガキだったもんだ。
ところで最期の名場面、2匹と二人が再会するシーン。
もう少し、どうにかならなかったものか、と思ってしまう。
二人とも涙が出な過ぎなのだ。
普通「号泣」するだろう!
いくら「高倉健」と云えども、、、だ。
いや、「健」さんはあー云うキャラクターの売りだから
涙が少しでも良いとしよう。
「渡瀬恒彦」さん、ここはあんたが頑張って滂沱と涙を流して欲しかった!
これが唯一の残念だった点です。
他は3年と云う月日を掛けて良くぞ、ここ迄撮影されました!
大変なご苦労だったと思います。
それにしても25日間の大陸奥地遠征のシーンでは
真っ黒の顔に思わず笑ってしまった。
世界に発信して欲しかった!
日本映画此処にあり、と。
いや、「素材」が良いから映画の出来は当然の帰結か・・・
何より「事実」と云う事が大いに貢献しているからだ!
名前を思い出してやりたいので、言える人は名前を
書いて行って下さい。