風色の本だな

2003/12/27(土)18:24

ひとりごと―我が青春の風色の街を歩く―

私は、年も押し迫った12月13日に、ふと懐かしいこの街に帰ってきました。たくさんの偶然が重なって、ようやく私宛てに届いた一本の電話・・・。その一本の電話をきっかけに、私はこうして感慨深げに、子ども時代や青春の日々を過ごしたM市のこの街を歩いています。私が、何年ぶりかでこの街のこの駅を降り立った時には、既に日は沈み、街は夕闇に包まれていました。目指したのは、私が慣れ親しんだあの家ではなく、“109”の高層ビルの中にある“公民館”。“109”の建物の6階から8階までが公民館なんですよ~。信じられます~?この街に“109”があること自体、私には信じられないことですが、ましてや、その中に“公民館”があるなんてね。頭の中に無理やりに記憶させた地図と照らし合わせながら、私は“109”を目指して歩きます。駅を降り立ってから、懐かしい気持ちと新鮮な気持ちが、胸いっぱいにあふれ、なぜか私の心は浮き立っている。なんの迷いもなく、初めて踏み入れる“109”の建物のエレベーターのボタンを押して、私は6階に昇っていきました。確かにありましたよ。正真証明の公民館が、この繁華街のど真ん中にある、若者たちのビルの中に・・・。ちょっと違和感もあるけれど・・・なんだか魅力的!!そして、この建物を後にして、再び、ふらふらと我が青春の風色の街を歩くことにしました。青春の日々を過ごした懐かしい街なのに、私が暮らしていたあの家は、もう跡形もなく、そこには高層ビルがそびえ建っているのです。私の子ども時代の思い出や青春の日々は、その全てがここに集約されていたのに・・・。すでに10年以上前に、市の再開発のため、私の父と母は、母の実家がある、隣の県のE市に移り住みました。それでも、まだまだ懐かしい店が建ち並んでいる。そう!昔の面影を残したまま・・・。ああ!言葉にならないものがある。記憶のかけらが、私の目の前でキラキラと舞い上がっている。やっぱり来てよかった!この街には、私のルーツがある。私を育み、温かく見守ってくれた街・・・。私の基盤がここにある。ほんの一瞬でも、私をこの街に呼び戻してくれたステキな“偶然”に・・・いいえ“運命”に・・・大きな大きな投げキッス~!!(^_-)★さあ!また新たな一日を踏み出そう!!そうだ!明日、父に電話をしてみよう!

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る