風色の本だな

2004/11/12(金)00:06

★『Rie Osanai』★読書の秋から冬へ★

私の愛する本たち(10)

立冬も過ぎ、暦の上ではすでに冬を迎えました。 我が家には、二人の受験生がいるのですが、 新潟県中越地方の避難所にも、たくさんの受験生たちがいて、 様々な困難の中で、勉強をしているようですね。 避難所の多くは、消灯時刻が午後9時~10時で 追い込みの時期なのに勉強する場所もないとのこと。 多くの大学が授業料の減免などを決めているようですが 自宅の修理費などがかさめば、学費が残るだろうかと 心配しながら机に向かう高校生もいるらしい。 我が家の受験生のなんと恵まれたことか・・・。 被災地の受験生たちに、心から「がんばってね~!」と エールを贈りたい気持ちでいっぱいです。 さて、先日ご紹介した絵本『ひろいそらのしたで』の著者である 長内りえさんの妹さん(長内希世さん)から、思いがけなく メッセージをいただきました。 私の拙いHPにご訪問いただき、温かいメッセージをいただいて、 本当に感激しましたよ! 実は、11月に 『Rie Osanai』という画集(原書房)も出版されました。 この画集は、ぜひ購入したいなあ! 長内りえさんの絵は希望に満ちていて まるで日だまりの中にいるような世界に包まれます。 彼女の絵を見ていると、私はとっても幸せな気分になれるのです。 妹の希世さんのHP、“BLOSSOM&POTAGE”では 長内りえさんのギャラリーもあり、関連のイベント紹介もされています。 希世さんが『ひろいそらのしたで』の朗読をされるイベントがあります。 演劇・絵詩・ダンス・映像など、様々なジャンルの芸術が集まった 2時間のステージです。 お近くの方は、どうぞ足を運んでくださいね。   ◆『ひろいそらのしたで~May pease prevail on Earth~』  11月14日(日)13:00~15:00(開場 12:30) 場所は、千葉県柏市のアミュゼ柏、クリスタルホール (JR常磐線・東武野田泉柏駅東口下車、徒歩7分) ※入場無料 残念ながら、私はこの日は仕事で、伺うことができないんです。 妹の希世さんが、りえさんの絵本を朗読されるのをぜひぜひ聴きたかったなあ!!  よろしかったら、どなたかに行っていただいて、ぜひご報告くださいね!!(^_-)★ 最近読んだ本で、心地よかった本といえば、 小川洋子さんの 『博士の愛した数式』(新潮社) どちらかというと文系で 数学は余り好きではなかった私ですが 「数字ってこんなにロマンチックで素敵なものだったの~?!」 という驚きと感動を覚えました。 時間がゆったりと流れ、穏やかな愛に包まれます。 “出会えてよかった”と思えた一冊でした。 なかにしれいの 『さくら伝説』(新潮社)は びっくりするほど官能的で、ドキドキしました。 桜のイメージが少し変わってしまったかもしれない・・・。 一番最近読んだのは、村上春樹の 『アフターダーク』(講談社) この物語は、深夜12時少し前から、早朝7時前までの出来事を 分単位で、あちこちと空間を飛び越えながら綴っています。 物語の背景には、いくつものBGMが流れています。 最初にBGMとして出てくるのは デニーズの店内で小さな音で流れている パーシー・フェイス楽団の『ゴー・アウェイ・リトル・ガール』 そして、マーティン・デニー楽団の『モア』が流れる。 実際、本の中でも、BGMが、雰囲気作りというか 演出をしています。 読書の秋から冬へ・・・村上春樹ワールドを堪能しました。   

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