| 長良川に夏の訪れを告げる風物詩で1300年続く伝統行事の鵜飼は、毎年5月11日から10月15日まで、川の増水時と中秋の名月の日を除いて毎夜開催されます。
長良川の鵜は、野生で生息している海鵜を飼い慣らし、2~3年にわたり訓練をした一人前の鵜にしたもの。また、全部で6人の宮内庁に属する長良川の鵜匠は、代々続く世襲制により技を受け継いでいます。鵜匠は鵜と共に生活を送りながら鵜飼の季節には伝統装束を身にまとい、漁を行うのです。 | | 1300年の歴史を支えたのは、織田信長や徳川家康などの時の権力者の保護を受けたからと言われ、古風な衣装はかつて宮中行事であった頃の面影を残しており、歴史の古さを物語ります。
7時30分頃よりかがり火の炎に照らされながら川面の上を6隻の鵜舟が狩り下ると、12羽の鵜は鵜匠のたくみな手綱さばきに導かれ、次々と水に潜り鮎を捕らえます。
6隻の鵜舟が横一列に並び、鵜匠が「ホウホウ」とかけ声をかけながら、鮎を浅瀬に追い込み一斉に獲る鵜飼のクライマックス「総がらみ」はまさに壮観です。 | |