変わらぬもの
りんご畑にて りんごの木にもたれ 周囲の景色をみる50年前とは大きく変わった風景住宅が建ち 整備された道路 田んぼそれでも 土は残っている昔のままっていうのは難しい“有効な土地活用”と言いつつ 実家に いろんな業者が出入りする(たまたま実家にいたら私は蹴散らしてしまう・・・)いろんなところに 必要なの?と思うくらいにアパートが建つだが 農業を現状維持するのも難しい別の話が また 実家に持ち込まれたけれどそれでも 税金のことなど考えると 乗り気になれないようだけれど小さな農業が維持できない 今の法制度りんごの木にもたれかかりながら変わらぬものなどあるのだろうか と想いをめぐらすねぇ ねぇ ねぇ 50年後 この景色はまた変わっているよ木の肌を触りながらあなたも私も その頃はいないよねぇとつぶやく変わらぬものは何だろうかでもねこの土の中には残るのかな私たちの養分(エネルギー)が きっと地中の奥深くに浸透し 雨水とともに地下に流れ地下水となって 又地上にあふれてくる草花に 木々に そして人の身に また沁み渡っていくのだろう木と一緒に溶け合って 一滴の養分となっていきたい今日も りんごの木にもたれかかりながらそんなことを考える