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Nov 29, 2007
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カテゴリ:日々のカケラ


   
 
 そろそろまた、師走の声が聞こえてくる。先のことを考えるなどあまりないぼくなのに、もう来年のカレンダーを取り寄せてみた。それもちょっと変わった代物だ。「月と季節の暦」。表紙には太陰太陽暦と書いてある。ケーナ奏者の八木倫明さんが紹介していたもので、彼の音楽に感じた広がりはもしかするとこういう天体とのつながりにあるんじゃないかと、少し興味をもったわけだ。

 「月と季節の暦」は、単なる日付や時間の流れを追いかけるだけのものではないようだ。中を開くと、「ご利用のために」などとマニュアルがついている。読みものとしても楽しい一冊だ。さっそく特集の「月時計―月を知る生き物たち」を読んでしまった。

 「地球に存在する生命体は、それぞれのリズム、時計を内に蔵して生存を可能にしています。単細胞生物という極小の生き物から私たち人間に至るまでがそうなのです」。

 「生物は、いわば月や太陽のリズムに同調する機能を本来備えているということであり、それは月や太陽の恵みを受けて生物が存在し、体内に月や太陽を蔵する小宇宙が私たち生き物であることを示しています」。

 なんとなく聞いたこともあって興味深いのに、でもほんとうにはよく知らない話だ。人も自然、という表現をぼくは好んで使ってきたけれど、自然に寄り添って生きるような態度をなにひとつ取っていないなぁと気づいた。特集「月を生きる生き物たち」の最後のページは、人間についてだった。

 「地球の1日とは、自転によって同一地点が再び太陽に向く平均24時間ですが、月に対する1日は平均24.8時間。この月の1日が体内時計として人間にセットされている可能性が非常に大きいのです」。


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 特集には、睡眠と覚醒のリズムがこの24.8時間の周期を示した実験も紹介されているが、人類が誕生する前、はるか彼方の何十億年の日々に刻んできたリズムがまずこの宇宙にはあった。人はそろそろその時期だろうと、宇宙のリズムの中に誕生した生き物なのだ。人も自然、どころではなかった。人から見た自然、という視点ではなく、自然界のリズムが体内でも息づいているからこその人間なのだ。だからこうして今、呼吸している。

 月のリズムを感じるとは、それではどうすることなんだろう。どんな暮らし方を言うのだろう。カレンダーの始まりに合わせることもない。月はきょうも地球の周りを回っている。

 人と人はこの地球上で出会い、いつか天と地に別れてしまう。それを思うと、月を見上げながら言葉にならない思いが何度もこみあげてくるけれど、それもきっと、月のリズムを感じているからなのかもしれない。どうして月は、こんなにもやさしいのだろう。月的生活。月的な人。ぼくもそろそろ、そんな年だ。わけもわからず、そう思う。

  


●「月と季節の暦」は、月と太陽の暦制作室の志賀勝さんが制作販売しています。 

 
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Last updated  Dec 6, 2007 04:53:46 PM
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