2006/10/03(火)20:41
2006 夏の北海道! 美瑛~音威子府
吹き上げ露天での朝。
両隣には トヨタ ハイエースが止まっている。
両方とも定年退職したおじさんだった。右の車をふと見ると、発電機と何かのアンテナが外においてある。
おじさんと話すと、BS用のアンテナだとか…。
そのうち、左隣のおじさんも加わり、話し始める。
左のおじさんは、「やっぱり、冷蔵庫がないとね~」
そして、「僕は朝、パン食だから牛乳とバターが必要なんだ」と…。
う~む、BSアンテナといい、パン食といい、 夜は外の音、静かな車の空間を楽しみ、食パンがあればそのままかじりつき、缶コーヒーで流し込む俺には考えられない。
車の旅を重ねるごとにそういうふうになっていくのかな?
俺の30年後くらいはどうなのだろう?
今のままでいたいな~なんて思う。
そのうちもう1人話しに加わった。
暑寒別岳の麓、増毛町の養蜂場のおじさんだ。この人は、時期が来ると兵庫から駆けつけるらしい。地元が同じなのでかなり盛り上がり、会社の名刺(1度も仕事で交換したことがない名刺である。旅の途中でしか使わない?)を渡したら「また兵庫に帰って機会があれば行くよ」と言ってくれた。
もう1人、近づいてきた。どこの人かは忘れたが、軽のハコバンでまわっているらしい。
この人、苦手だった。
北海道はかなり来ているようだが、やたらと自分の話ばかりしていて楽しくない。会話ではないのである。ずっときいていると、説教されているような気になってきてイライラする。
少しSLの話をしていたら、地図を持ってきて、「そうか、僕は昼からゾウモウに行ってみるよ」と。
ゾウモウ???
少しして気がついた。
ああ、マシケのことか…。
確かに北海道の地名は初めてなら読めないけれど…。さっきまであんなに北海道について自慢げに語っていたのに…。
ちなみに、増毛町には日本最北端の造り酒屋 国稀 がある。
そうこうしているうちに昼前。
皆に挨拶して出発。
少し丘を散策。
ジャガイモの花?だろうか。
丘を走るライダーを眺めたり、麦畑を見たり。
美瑛を出る。まずは雨竜沼湿原を目指す。
道道432号に入り、アップダウン、ダートが途切れ途切れ続く道をのんびり走り到着。
思ったよりも車が多い。
管理所に行ってみると、どうも日暮れまでに帰ってこれないようだ。
ヒグマも怖いし、ここは引き返す。
引き返し、北上。
幌新温泉というところで風呂に入り、さらに北上。そして霧立峠で一服。
朱鞠内湖を過ぎ、国道275号の美深峠。
深い谷を渡る橋を越えた時。西日に照らされる一面の森。1度通り過ぎたのだが、引き返す。
さっきまでの光は弱くなっていた。
ほんの一瞬の景色。素晴らしいものだった。思いもよらないところでの絶景ほど心にしみるのだろうか?
今でもあの光は脳裏に焼きついている。
国道40号に出て、また北上。
そこで衝撃の看板が…。
「函岳方面 林道通行止」
日本海、オホーツクが両方見渡せるという函岳頂上。
去年は霧に阻まれ、今年は通行止…。
まあ、仕方ないか。また来年だ。
日が暮れて天塩川キャンプ場の駐車場。
天気が悪そうなのでテントを張らずに車中泊。
いつものように酒を飲んでねた。