定年退職後に知友を得た仲間と大人の遠足。今回は泉南方面なので、長浜駅午前8時32分発の新快速電車で出発、新今宮駅で南海電車に乗り継ぎ、南海本線吉見ノ里駅に11時過ぎに到着。先ずは、参加者に持参した柿、幹事の土居さんにはコシヒカリ5合を手渡す。昨今の米高騰で、土産代わりの米が喜ばれる。昨秋は米の節約の「大根めし」がネットに投稿されていたが、まるで終戦後のような世相。余談ですが、当方は片田舎暮らしの土地持ち非農家なので、家族分の米は来秋まで確保済み。保存食になる芋・豆の穀物類も収穫済みなので、ここ1年間は不作でも食べるものには困らない。冷凍庫には、冬期のタンパク質となる湖国のソウルフード鮒ずしも。
本日の行程は、田尻歴史会館、水間観音、善兵衛ランド、懇親会は貝塚駅前と。先ずは、紡績事業で財をなした田尻記念館へ。小春日和のポカポカ陽気で、移動中の会話も弾む。今回も、殆どが当方のマシンガントークでしたが~途中、泉州玉ねぎの記念碑があったが、きっと発祥地なのでしょう。
田尻歴史館 大正時代の建築物で、来賓用に使用されていたようで、内部は和洋折衷で茶席もあった。入館料は無料。明治政府は富国強兵のために殖産興業、地租改正、徴兵令を実施したが、殖産では紡績が主流で、ここは現在の東洋紡。近くの貝塚市はニチボー、倉敷のクラボウ、我が街ではカネボウ(今も工場地には鐘紡町の地名が残る)など、この時期には紡績事業で富裕層を生み出した。余談ですが、司馬遼太郎「坂の上の雲」のNHKドラマで、英国の海軍将校が、若き秋山参謀、広瀬少佐に向かって、「日本は生糸だけつくり、軍艦は英国から買えばよい。」と日本を蔑む場面があったが、日露戦争で連合艦隊の旗艦となった「三笠」は1902年(明治35年)に英国で建造された。同年に日露開戦となったので、まさに三笠は「戦に間に合った」戦艦で、ドラマでは日本海海戦での渡哲也演じる東郷平八郎が、「取舵一杯!」の東郷ターンがカッコよく描かれていた。生糸の場面は、海外派遣中の二人が英国で合流して三笠を視察にいった場面だったと記憶しているが、日露開戦前、国民全体が、それこそ爪に火をともす覚悟で備えた(耐えた)時期で、広瀬少佐の故郷竹田には素足の子どもがいるとの言葉が染みました。彼がロシア駐在中、晩餐会で柔道と同郷の滝廉太郎の「荒城の月」を披露する場面、ロシア海軍大将の令嬢との恋と別離など、さすがNHKのドラマでした。またまた余談ですが、日露戦争の戦費調達に相続税、煙草が専売制となり、国益のために煙草を吸おう!とのキャッチコピーがあったとか。ドラマでも、軍人は煙草を吸いまくってました。 田尻歴史館

中にはレストランがあり、ここで昼食。洒落た内装で、女性二人、女性お一人様、年配のカップルが食事をしていた。ランチメニューの価格は決して高くはないので、ご近所さまでも使い勝手は良いのだろう。
三笠ネタの海軍カレーではないが、海老カレーを注文。カレーは千円でしたが、海老付きは500円高い。コクと風味があって美味しかった。泉州玉ねぎの産地、かなりの玉ねぎが煮込まれているのだろう。

水間観音 ローカル駅(南海電車から払い下げ)の終点。駅を出て徒歩で10分ほどです。

七堂伽藍? 境内には三重塔も備えた荘厳な仏閣。行基上人ゆかりのパワースポットの滝もある。平日だったが善男善女(参詣者)は多かった。お線香をあげました。ここで仲代達也さんの訃報を知り、彼の出演作品の話題で盛り上がりました。奥さんが立ち上げ、彼が引き続いだ無名塾、当方は、黒澤作品「天国と地獄」の刑事役の演技を披露しました。 水間観音

貝塚市立善兵衛ランド 水間観音参詣後、徒歩で移動。丘の上にあります。水間観音とセットでの徒歩散策も良いでしょう。

ここも入場券は無料で、来館者の市町を記入します。天体望遠鏡での観測ができます。 貝塚市立善兵衛ランド
この日は晴れていたので、屋上にある天体望遠鏡から太陽の黒点、プロミネンスが観られた。この体験は感動ものです。金星や木星などの太陽系の惑星も観測できます。
女性スタッフの説明、とても分かりやすく、親切でした。年譜には、長浜市の幕末の鉄砲鍛冶(発明家)国友一貫斎の望遠鏡作成の記述がありました。
伊能忠敬が望遠鏡を使用した縁で、和室で企画展が開催されていた。畳に置かれた日本地図(近畿分)で、当方の自治会(村)を見つけたが、やはり嬉しいものです。湖岸と旧街道(北國街道、脇往還、中山道)沿いの自治会は記載されていた。
余談ですが、近江(ちかつうみ)国は外洋には接していない地域だが、琵琶湖畔の地名には「津々浦々」と表現される津や浦がある。大津、草津、塩津、海津、菅浦、大浦など、かつての湖上交通(水運)の名残を再認識。織田信長が安土に城を築いたのも、北國(上杉謙信)の抑えと、京までの水運の利便性も考慮したとのことです。今でも滋賀県民には、は琵琶湖を「うみ」と呼ぶ人も多い。海は「しおうみ」です。貝塚市など外洋に接した泉州の海運による経済的基盤には遠く及びませんが。またまた余談ですが、和田竜「村上海賊の娘」には瀬戸内と海でつながる泉州や石山本願寺が登場します。