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カテゴリ:文化
クレイジーケンバンドが放ったライブ盤。
「真夜中のエンジェルベイビー」のカヴァーがいい。 クレイジーケンバンド率いる横山剣は相当凄腕だと思った。 ライブでイイね、イイねといいながら、歌っている。歌謡曲風味のロック。 渋い、と思う。 それにしても野坂昭如を引っ張り出すのはエンターテインメントということをかなり重視している。何しろ、野坂昭如の説法は、いずれ、人間死ぬのだから、個人の自由はわがまま、とか老人が言うが、そんな老人は殺してしまえ、とか言っている。野坂も老人だが、野坂に言われたら、納得できてしまう。私が明日、死ぬ、とすれば、あなた達、若い人たちは明後日死ぬ、地球からみたらその程度のものだ、とおっしゃる。ありがたい説法だ。私もライブで聴きたかった。 しかし、野坂昭如は「火垂るの墓」の作者である。しかし「エロ事師たち」も書いている。だから、本質的に人間をクールに見ている、というか、野坂昭如独特の人間と世界への見方だろう。鬼才という人はこういうことを言えてしまう人だと思う。 ライブ盤は、クレイジーケンバンドのリードギタリストの小野瀬雅生のインスト曲も収録されていて、お得である。 横山剣の作る曲は、筒見京平&橋本純とキャロルが混じったような音楽。日本人には聴きやすい、と思う。 ブルースをベースにせず、歌謡曲がベースになっている。 素晴らしい名盤だ。 なぜ、これが、中古で380円なんだろう。お得なお買い物をした。 新品で買うと2500円だ。 レンタルビデオの中古販売コーナーもたまにいいものがある。 このライブ盤を聴くだけでお腹一杯になります。 人気blogランキングに参加しています。クリックお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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