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タイトル通りの本題に入る前に、刑訴の回で重要な点が抜けてましたので補足。自分の要点・論証まとめノートを作るに際し、各種の基本書以外に法学教室の酒巻連載を重要参考文献としていた点です。これは酒巻説をとるか否かはともかく必読文献かと思います。
さて民訴。これは相当迷走しました。大きな原因は主に一緒に勉強していたグループメンバーがそろって民訴が好きでなかったこと、リーダー格がいないとグループ学習は厳しい。 授業開始前 従来、民訴の基本書は学者がそれぞれの民事訴訟法観にもとづいて書いているので、初学者は読めば読むほど解らなくなるという俗説が流れていたように思います。しかし、基本書を1冊定めないわけにはいかない。当時のLEC柴田クラスの入門王座は上田哲一郎「民事訴訟法」(通称、うえてつみんそ)をベースにした講師のオリジナルテキストを使用していたので、それにならい、うえてつを購入。ただ、通読はせず。 未修1年次 当時のうちのローでは1年次は後期から2単位のみの授業のみ。これで民訴が一通り回せる訳がない。当時の担当教員は学術上すごい業績をあげられた先生であったが、初学者向けの講義がお世辞にもうまいとは言えず、学生は困り果てていたというのが実情でした。しかも、民訴の全範囲は授業であつかうことはできず、あとは独学で何とかするしかありません。 結局、予備校の入門講座に頼り、それと並行して「うえてつみんそ」をここでようなく通読したように思います。 未修2年次 未修2年次には、前期・後期を通して民事訴訟法の演習があり、カリキュラムもだいたい有力な基本書で扱われるような順序で進行していきました。このころ民訴に対し、理由は抜きにした苦手意識・嫌悪感が湧きあがり、かといって何をして良いかわからない。そこで、基本書を読んで理解が進まないなら判例集をつぶそうと判例講義民事訴訟法を通読。しかし、やっぱり理解できない。書記官用の講義案も読んだけど、しっくりいかず。 未修2年次夏休 結局、基本書の読み込みが足りないのではないか、しかし、単に読むだけでは理解は深まらない。そこで、基本書を読むだけでなく、各項目ごとにまとめノートを作成。これは、基本書の各章、各段落ごとに記載されている重要な点、すなわち制度趣旨・定義を箇条書きに抜き出す作業をしたということです。このノートはPCで作っていたので、順次バージョンUPをはかり、最終的にはA4で240枚程度になりました。 未修2年時後期 授業の予習・復習として行っていた、うえてつベースのまとめノートの追加更新が主。うえてつ民訴で引用されている判例で、百選3版および判例講義に乗っている判例の判旨の重要部分の抜き出して追加したり、一部請求と規範力のところではオリジナルの図表を作ったりしていたと思う。 この時点で、足りないのは事例演習。解ってはいたが手をつける機会を逸していた。 未修3年時春休みから前期 選択科目をとらない限り、この学期に民訴の授業はない。そこで、自主ゼミで遠藤賢治「事例演習民事訴訟法」を用いる。ゼミでは初見で事例を読む⇒答案構成⇒発表・討論まで行う。各自が答案化してグループウエアで共有するといった手法を目指す。ところが、残念なことに途中からゼミの出席率が下がり、ましてや答案化してUPするメンバーはさらに少なくなり・・・。結局、このゼミは夏休まで続くものの、皆出席・全答案作成をしたのは自分ひとり。けど、ここ踏ん張って一人でも答案を書き続けたのが、結果的に勝因の一つといえたであろう。このころ、他の基本書も読まないといけないと感じて藤田「講義民事訴訟」を通読し、うえてつベースのまとめノートのバージョンアップに反映させる。 未修3年夏休み うちのローでは修了生のうち学内成績が一定以上の択一合格者による、通称「修了生ゼミ」が夏休みに行われる。そこで、民訴のゼミに参加する。事例問題に対してレポート(答案)を提出し、添削後これを題材に議論したり、関連する百選掲載判例を検討するという内容。さすがに民訴大好きと自称される先輩のゼミであり、少しは民訴も面白いなあと感じられるようになる。 なお、このころ並行して新司過去問は、時間を図って答案構成まで行う。 未修3年後期 この時期の授業は消化試合(あえて内容はコメントせず)。 さらなる、問題演習の必要性を感じるが、自主ゼミがまとまらない。そこで、まず答案構成段階でほったらかしていた新司過去問について、出題趣旨等を反映させた完全解を目指した答案作成を行う。 その後、題材が定番ともいえる旧司過去問であり解説がしっかりしているということで、藤田「解析 民事訴訟」を用い、旧司過去問を使った演習を行う。これはスケジュールの都合上しかたなく自分ひとりのプロジェクトとして進行。冬休みまでに一通りこなす。この間も随時まとめノートのバージョンアップは継続。 答練~直前期 辰巳のスタ論をやりながら、遠藤「事例演習民事訴訟法」と藤田「解析民事訴訟」の答案をほぼ全部再度書きなおす。1年~半年前に書いた答案を見直すと理解不十分な点、論述がおかしい点など多数発見ここでの修正もキーポイントでした。最後は、うえてつベースのまとめノートをプリントアウトし定義、重要判例等の最終確認。これは択一対策としても有効であった。 総括 民訴に関しては、授業はペースメーカーにしかならず、頼みの自主ゼミも組む機会を逸した感があり、ついつい出遅れてしまった。また、どうにも学術的に興味がわかず、自分に課した義務として勉強していたような気がする。 答練や全国統一模試段階に至って、ある回は全国で一ケタみたいな点数がついたかと思えば、別の回は偏差値42とかをとって極めて不安定。そういう感じだったので、民事系は科目ごとの点数が判らないのでなんともいえませんが、出題趣旨と周囲の話を総合する限り平均点くらいだったと思います。苦手科目(嫌悪科目)で守れたと考えればOKなんでしょうね。 次は商法・会社法について お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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