昨日、ちょっと遠出をする用事(電車に揺られて1時間半)があったため
暇つぶしに本を読もうと、自宅にある本の中から1冊の単行本を持って出かけた。
岩波書店から出ている、若林一美さんの死別の悲しみを超えてという本だ。
こいちごの1周忌の前後、初めての命日を迎えるにあたって
自分の中で変なテンションのあがり方をした。
気力がみなぎるような気がして、すごく前向きになってるような気がした。
もうすぐ命日、何かしなくては、自分を奮い立たせて、
なにか行動を起こさなくてはいけないと、図書館で借りたり買ったりして
グリーフケアに関する本を無心に読んだりした中の一冊。
死別の悲しみを癒す
が、13ヶ月目に突入したとたん、
脱力感や無気力感に襲われて、今思えば欝のような状態になり、すべて放棄(苦笑)
あれから2年、視界に入りつつも手にとる気にもなれず、読む気にもなれずにいたが
何を思い立ったのか、この本をもう一度読んでみようと思った。
2000年に書かれた本なので、遺族に対する医療や社会の態度も変化しているかもしれないけれど、子どもを亡くした母親の正直な言葉が沢山掲載されている。
読んでいると、ああ、同じだ、と共感する場面があったりして、勇気を貰える。
その中で、私が時々言われる言葉でとても辛いと感じている言葉がそっくりあった。
「まだまだ若いんだもん、まだ産めるじゃない、希望を持って!」
同じように子どもを亡くした経験のある方からも言われた事がある。
それぞれに考え方があるから、私が正しいわけでもないし、その人が間違っているわけでもない。
ただ、こいちごのすべての事を、新しい命を授かれば、チャラに出来るような言い方をされるのが辛い。
またつくればいいじゃん、生めばいいじゃん、みたいな。
確かに、喪うことに対して授かることは、明るく希望に満ちたことなのかもしれない。
でも、それは私にとっては何も変わらない。
こいちごが戻ってくるでもない。
何がおきたって、どんなに未来に希望を抱いたって
こいちごを取り戻すことは、時間を戻すことは出来ないんだから。
だからといって、人生を捨ててしまおうとは思っていない。
天使の母としての人生、息子の母としての人生、それぞれをそれぞれの形で生きてきたいから。
人生の再構築、もちろん一人で出来る分けなくて
沢山の人の温かい手があったから、出来るんだけど
でも、もう諦めるんではなく、「仕方ないっか」というニュアンスで
「やり直す」ではなく、「立て直す」って思って、生きて行くのがいいのかな。
そんな風に思っています。
あー、また離陸と着陸がばらばらになってしまった( ´゚д゚`)アチャー