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シアトルからこんにちは

ニーバーの祈り



THE SERENITY PRAYER

O God, give us
serenity to accept what cannot be changed,
courage to change what should be changed,
and wisdom to distinguish the one from the other.


Reinhold Niebuhr

ニーバーの祈り

神よ、

変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。


ラインホールド・ニーバー(大木英夫 訳)


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解 説


アメリカの神学者、倫理学者ラインホールド・ニーバー(1892-1971)がマサチューセッツ州の小さな教会で1934年の夏に説教したときの祈り。礼拝の後、ハワード・チャンドラー・ロビンズという人がこの祈りの原稿をもらい、ロビンズは翌年、祈りの本の中に加えて出版した。それが断酒会のメンバーの目に留まり、グリーティング・カードに印刷されて広まったという。
しかし一方で、この詩は、18世紀の神学者フリードリッヒ・オーティンガーの作だという説もあれば、14世紀の一兵士の祈りであったという説、古代アラビアから伝わってきた祈りだという説もある。




日本では、ニーバーの弟子の大木英夫の著書で紹介されてから、この詩が広く知れわたったようである。

大木英夫、『終末論的考察』、中央公論社、1970年
の23ページでこの詩と由来が紹介されている。上の英文はこの文献から引用した。その訳では、「勇気」に「カレイジ」、「冷静さ」に「セレニティ」、「知恵」に「ウイズダム」とルビが振られている。訳において順序が変えられているのは、そのときすでにそのような訳が慣習になっていたからだと、この本に記されている。




アメリカでは、"The Serenity Prayer"として知られている。主に2種類のバージョンがあり、いずれにしても、上に掲げたものの続きがある。上の英文とは若干表現が異なるほうの全文を以下に記す。

God, grant me the SERENITY to accept the things I cannot change;
COURAGE to change the things I can;
and WISDOM to know the difference.

Living one day at a time,
Enjoying one moment at a time;
Accepting hardship as the pathway to peace.
Taking, as He did, this sinful world as it is, not as I would have it.
Trusting that He will make all things right if I surrender to His Will;
That I may be reasonably happy in this life, and
supremely happy with Him forever in the next.

Amen
続きの部分のみ一応訳を示すと、(この訳はどこかで紹介されていたもの)
いっときに、一日だけを生き
いっときに、一瞬だけを喜ぶ。
苦しみも平和へ続く道として受け入れ
イエスの如く、この罪深い世界をあるがままに理解して後悔せず
主の意志に身をゆだねれば、すべてをあるべき姿にしてくれると信じて
そして、現世では適度の幸福を
来世では、主と共に至高の幸福を感じることができるように。
アーメン



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