若いときの「手口」が将来の事業の「手口」になるという話。三品先生の<経営戦略を問いなおす>を読んで思うこと
三品先生の「経営戦略を問いなおす」(ちくま新書)の中で、人選について書かれているのが面白い。以下、要約。******人を見るときのポイントを・パーソナリティ(性格、人柄)・キャラクター(品性、人格)・テンパラメント(気質、感受性)とし、「パーソナリティは、印象である程度判断できるが、キャラクターとテンパラメントは人の全体像を捉えていることが前提。人選するときにはテンパラメント、気質で選ぶべきだ。気質とは「芯」。必ずそれを形成した出来事が対応している。テンパラメントを形成する出来事は、人生のかなり早い時期に集中する。私(三品先生)が人を見るときは、その人が無防備な時期、または多感な時期にどんな環境に身を置いたのか、何を感じたのか、何を考えたのか、それを理解しようと努める。三菱化学の副社長を務める船田氏を話を聞いたとき、「手口」という概念に気がついた。30代後半のときに成功したビジネスの手法が、その後の事業にもクッキーの型のようにほかの展開にも応用し、事業を発展させた。*****このお話は人材のマッチングをしているときに、強く感じていたことで、まったく共感する。その人が、若いうちに身に着けた仕事のやり方、特にビジネスモデルのような発想はなかなか変わらないのだ。自分自身にもそれは言えることで、私なりのビジネスの進め方にはクセがあり、それは30代のときのやり方がにじみ出てる。先日、ある経営者にお会いした。いろんなビジネス展開の方法を伺ったが、そのすべてがコミッションビジネスである。手数料として稼げるか。代理店にいくらコミッションを設定するか。このビジネスの場合、キックバックシステムをいれるとよい、云々。私はコミッションビジネスに縁遠い人間だったので、勉強させていただいた。後で聞くと、その経営者の方は、ご自身がコミッションビジネスの成功者だったのだ。若いときの手口が将来の人財をつくる。そう考えれば、20代後半から30代のすごし方はすごく大事だ。おもいっきり苦労して、おもいっきり落ち込んで、おもいっきり挑戦する。APO研で2006年に出版した「なぜあの人は「イキイキ」しているのか」の中で、私が書いた「30歳はきちんと落ちこめ」はある意味真理だったのだなと、ちょこっとほくそ笑んだ。【送料無料】経営戦略を問いなおす【送料無料】なぜあの人は「イキイキ」としているのか価格:1,300円(税込、送料別)【涼しくなりましたね。】昨日は今年2回目の甲子園観戦。気持ちのよい気温で勝ちました^^このまま秋に突入ですね~コロタ posted by (C)かずめ