不屈の闘志を持つ新横綱が相撲史に残るドラマを演じきった!!!
稀勢の里、執念の逆転V【大相撲】春場所 稀勢の里、優勝表彰式 観客君が代三唱 大相撲春場所千秋楽。横綱稀勢の里が左肩付近のけがを抱えながら、1差を逆転して初場所に続く2度目の優勝を果たした。写真は痛みをこらえながら内閣総理大臣杯を受け取る稀勢の里 負傷の稀勢の里、逆転優勝 決定戦で照ノ富士破る大相撲春場所は26日、大阪場所・千秋楽を迎え、西横綱稀勢の里が13勝2敗で逆転優勝。2場所連続で賜杯を抱いた。本割で、1敗で単独トップの西大関照ノ富士を下し、直後の優勝決定戦で再び照ノ富士を退けた。稀勢の里 優勝決定戦の一番! 新横綱の優勝は15日制が定着した1949年夏場所以降に昇進した32人中で4人目。稀勢の里は優勝決定戦も制し逆転賜杯!'95年貴乃花以来の新横綱V。13日目の日馬富士戦で左肩付近を負傷した新横綱・稀勢の里は、 この日も強行出場。1差で追う大関・照ノ富士との本割を制すと、優勝決定戦でも退け、逆転で2場所連続となる優勝を決めた。 照ノ富士との本割を突き落としで破り、 優勝決定戦に持ち込んだ稀勢の里。左手が万全ではない中、中に入られ追い込まれたが、土俵際で起死回生の小手投げ。場内には割れんばかりの拍手が響きわたった。稀勢の里 逆転Vに男泣き 声援、支えに感謝「見えない力が働いた」 表彰式で国歌が響きわたる中、稀勢の里は涙を止めることができなかった。 13日目に左肩付近を痛め、14日目の取組は完敗。 2場所連続の優勝は厳しいと思われたが、それでも千秋楽では執念で本割、優勝決定戦で連勝し、逆転優勝を引き寄せた。インタビューでは、 試練を乗り越えての優勝を振り返り「応援と支えてくれた人のおかげです。きょうは泣かないと決めていたのですが…すみません」。そう言ってまた涙をこぼした。左手が十分に使えない中「気持ちだけぶつけようと思った」と気合の取組。館内の声援も味方に奇跡を呼んだ。「自分の力以上のものが最後に出た。見えない力が働いた」と振り返った横綱。生真面目な性格そのままに、早くも来場所も見据え「夏場所で元気な姿を見せられるように、治療に専念してまたしっかりやりたい」と、最後は晴れやかな表情で誓った。では、五月場所も楽しみに待ちましょう。