テーマ:暮らしを楽しむ(390296)
カテゴリ:ホームシアター
ジェット・リー主演のカンフー映画「SPIRIT/スピリット」を観た。 昨年の春に公開して、中村獅童が出演したことでも話題を呼んだ映画だ。 しかもジェット・リー本人の話によると、これがカンフー映画としては最後になるということだ。 何しろ中国全国武術大会で5連覇した本物の武術家であるジェット・リーも、さすがに40歳を超えてこれ以上続けるのは難しいと判断したのだろうが、残念ではある。 ハリウッド進出をはたしたジェット・リーだが、最後の格闘技映画は地元香港での製作となったのも偶然ではないのだろう。 中国が列強各国に蹂躙され、民族としての誇りを失いかけていた時代に実在した、1人の格闘家をリーが演じた映画だが、内容はほとんどフィクションのように思われた。 メッセージ性は強いように感じたが、日本人の扱い方などは複雑な思いで観た。 中国人が日本人に対して持っているある種の感情が出ていたようにも思う。 ただアクションシーンはさすがに迫力あるもので、リーの俊敏な動きは健在だった。 惜しかったのは、相手役にもうひとつ迫力が足りなかった点だ。 特に卑怯な日本人の中にあって、正々堂々と闘った田中役の中村獅童は、素人としてはよくやったと思うが、迫力不足は隠せなかった。 美味しい役だが、何故中村獅童なのかわからない。 傷心のリーが流れ着いた田舎の風景がとても美しく、心を奪われた。 工業化をひた走る中国だが、この美しい風景が失われないことを祈りたい。 ☆☆☆リーのアクションを観るだけでも一見の価値あり 一日ワンクリック
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