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カテゴリ:映画
Amazon prime videoでたまたま見つけたが、タイトルに惹かれて観ることにした。
内館牧子のベストセラー小説(2015年刊行、講談社文庫)が原作のようだ。 2018年の映画だから少し古いが、出世コースから外れたまま定年を迎えた男の悲哀をコメデイタッチで描いた作品だった。 ![]() 東大卒で一流銀行に勤めたのだが、出世競争に敗れ子会社に出向したまま定年を迎えた主人公が、定年を祝う家族が待つ家に帰るところから映画は始まる。 そして自分が思い描いた会社人生ではない結末に、不完全燃焼の思いを引きずったまま定年後の生活に入っていくのだが、この葛藤は一握りの成功者以外の大多数の人に生じることだろう。もっとできたはずだと。 私も何者にもなれなかった自分に大いに失望したものだ。しかし時は戻すことができず前をむくしかなかった。 この主人公は経済的には恵まれていて何の不安もなさそうだから、その点では勝ち組といってよいだろう。大多数の人は老後の経済的不安を抱えているだろうから、この主人公の状況は余裕のある贅沢な悩みで、むしろ羨ましいと思う人のほうが圧倒的に多いのではなかろうか。 主人公は「定年は生前葬のようだ」という。 定年を生きていながら死ぬ、つまり社会的な死ととらえたのは、定年後の展望を何一つ持たない主人公の当然の帰結であったと思う。 この主人公は、定年退職した後にさてどうしようかと考えるのである。 しかも主人公は定年直前は閑職にいたわけで、いくらでも考え準備する余裕があったはずであるが、定年後のことを全く考えていなかったのである(普通あり得ないと思うのだが)。 定年後の生活が頭にないからその先が存在しないのである。 等々、何か共感できないような、疑問に思う部分もあったが、映画としては、舘ひろしは魅力的であったし、最後のシーンまで面白く観ることができた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2026/05/05 06:29:38 PM
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