2007/04/18(水)01:56
「英國戀物語エマ 第二幕」第一章
英國戀物語エマ 第二幕 第一章「新しい家」
ロンドンを離れて1ヶ月の月日が経っていた・・・
今はメルダース家で仮採用のハウスメイドとして働いていた。
しかし、正式な紹介状もないエマの風当たりは強いものがあった。
それでもすぐに働く場所が与えられたことにエマは感謝していた。
そのころウィリアムは心の奥にエマへの思いをしまい、友人のライオネル宅で開かれたパーティに参加していた。
しかし、友人たちにはからかわれるばかりで後悔する。
そこで久しぶりに婚約者のエレノアと出会い、以前言った
「今日じゃなくても・・明日じゃなくても待ってますから・・・」
というあの誓いの気持ちは変わっていないことをウィリアムに告げ、ますますウィリアムを困惑させる。
メルダース家では、相変わらずな日々のエマだった。
そんな時、エマはエマはレディーズメイドのナネットが、恋人の士官にドロテアの扇を渡している現場を目撃してしまう。
どう見ても持ち出して貢いでいる風にしか見えない様子であったが、ナネットの身分違いの恋に自分を重ねて見てしまい黙認してしまう。
しかし、予定されていたパーティにドロテアが扇を使うことにした為に扇が無くなった事が判明し、屋敷は大騒ぎとなってしまった。
ドロテアの部屋をその日掃除したのはエマ。
エマは濡れ衣を着せられてしまう・・・
製作会社がぴえろから亜細亜堂に変わっての出発になった。
もともとデカイが、今回さらに登場人物の目がギョロッとデカクなったでしょうか。
でも、製作会社が変わったとは思えないほどで、その点はさすがと言えるんじゃないでしょうか。
そして相変わらず優雅で雰囲気があって・・・
ちょっと全体的に世界観が昔の設定のせいかイメージ的には古臭い感じがしますが、今主流になっている子供向けとは思えないほどの小難しい内容とスピード感があるアニメにはイマイチハマり切れない人にも、その他の人たちにもお勧めできるんじゃないかと思います。
あまりの風景や町並みの美しさに、常に話の主流に流れる【身分違いの恋】という問題や悲しさを忘れてしまいそうになってしまいます。
身分違いの為にロンドンを離れたエマ
将校に振り向いて欲しくてつい仕える屋敷の奥様の扇を盗んでしまったナネット
娘の婚約に苦い表情を浮かべ、「ジェントリーの分際で・・・」と呟くエレノアの父
女性だけでなく、ウィリアムの家のジョーンズ家も例外でない事実。
彼の家はもともと爵位のある家ではないので、もとから爵位を持っているエレノアの家の者から見ると(金の力だけで・・・)という思いはぬぐい切れないみたいです。
よく小説とか読んでいると出てきますよね!爵位を金で買った家・・とか。
日本も昔からそういう恋話は聞いたり読んだりしましたが、そんな辛い出来事を思い起こさせてちょっと辛くなります。
特にラストで部屋で以前ウィリアムから貰ったレースのハンカチを眺めるシーンがあるんですが、エマと同室になったターシャに
「いい恋をしていたのね・・・」
「もう昔のことですから・・・」
というやり取りにエマの気持ちを思うと切なくなってしまいました
私の中での【身分違いの恋】というとやはり「ベルサイユのばら」のオスカルとアンドレがすぐに浮んできてしまいますが(^^ゞ
さて、いったんは濡れ衣を着せられたエマですが、フットマンのハンスが時計の修理の為に部品を買いに村に行くとナネットと密会していた将校が扇を持っているのを見つけます。
しゃあしゃあと別の恋人に扇を渡している様を見たハンスは怒りで一発。
ナネットを騙したことへの怒りにもう一発パンチをお見舞いするんです。
本当に何考えているのかわかんない感じのヤツなんですけど、余計な口はきかずヤルことはヤルって感じでなんかカッコイイです!
ウィリアムがなかなか親に抵抗も出来ず行動も取れなかったいかにも育ちのいいお坊ちゃんタイプだっただけに余計にそう思うのかも。
また東地さんの声がかっこえぇ~~~~~
彼は私的に大注目かもですvvv
それと、エマを引き取ってくれたドロテアの懐の深さと大胆な性格がなんとも見ていてスカッとします♪
女から見ても素敵なそして進歩的な女性ですねぇ。
そしてそんな彼女がキーマンになると思うとますますワクワクです