2010/03/14(日)18:08
九重シャム 「地獄めぐり」上下巻
九重シャム:原作
「地獄めぐり(上)(下)」 B’
幻冬舎
この世の果てにその男は棲んでいる
役所に勤めて三年目の緒野瀧群は、退職する上司に代わって地獄での仕事を任される。
冷静沈着な緒野は、動じることなく職務をこなすのだったが、大柄で強面な閻魔大王に何度となく、優しく口説かれるうちに混乱してしまう。
その上、地獄へ通ううちに人の死期が感じ取れるようになった緒野は…!?
溺れそうなほど魅せられて
役所に勤務し、週三日地獄へ出向している緒野瀧群は、地獄に通ううちに閻魔王と惹かれあい、いつしか体の関係をもつようになる。
しかし、閻魔が緒野の想い人であった恩師に、地獄行きの判決を下したことで、その関係に亀裂が走り――!?
先日感想を書きました「地獄めぐり(上)」
こちらの原作をお友達にお借りして読んでみました
CDの感想はコチラ
上巻の話の流れはCDの内容に沿って書きましたので下巻だけ触れますと・・・
まずは、閻魔がまだ人間だった頃、こころを失ってしまったという程の出来事から自殺して先代の閻魔と若かりし頃の烏枢沙摩明王と出会った頃まで。
そして烏枢沙摩明王の言葉に一度は心が揺れた瀧群が意を決して再び折り鶴を持って地獄にやってくるんですが、一度は拒絶され、瀧群も地獄には近付かない事にして去ろうとしますが、何かを知っている烏枢の言葉に従って閻魔が瀧群の過去を遡ってみるとそこにいたのは閻魔が心を失ったと感じるほどの出来事の中心にいた、誰よりも大事にしていた少年の姿が・・・
その少年が閻魔となる前の本当の名前「寿」と呼ぶ声に、無くしたと思っていた心を生まれ変わりである瀧群がちゃんと与えていてくれた事を悟った閻魔が追いかけ捕まえます。
閻魔の大事な人・伽世の生まれ変わりが瀧群
そして伽世を殺したのは自分の母という過去を持つ閻魔
伽世の死に自分も少なからず関わっていた事から罪を償うと言う閻魔だったが、
烏枢から既に今までに十分罪は償っていると
これからは瀧群の世界にいけば(人間になれば)記憶を失っていても再び瀧群と出会い、瀧群と同じ時間を過ごす事が出来ると言われ、今の記憶を失ってしまう事への恐怖はありながらもずっと瀧群と共にいる人生を選びます。
そしてその日、初めて心から2人は抱き合います
3年後
偶然から治鶴と出会い、寿への思いが時々溢れながらも惹かれあい
そして治鶴の名前の由来を聞いた時、ただ寿に似ているだけかと思われたその青年が、寿の生まれ変わりと確信を得てハッピーエンドとなります。
寿が閻魔になったきっかけの出来事はとても辛く悲しい話でしたが、ちょっと予想はしていたものの、その伽世の生まれ変わりである瀧群との出会いで寿の心が癒されていく行は良かったですね~。
また、本当に閻魔を可愛がっていた烏枢の助言があればこその幸せ。
本当にこの人無くしては進まないお話でした。
そして、CDを聞いていた段階ではすっかり閻魔が好きなのだと勘違いしてしまった私でしたが、この人の閻魔に対する気持ちは親か兄弟のような情愛みたいなものだったんですね。
罪を犯してまで閻魔を大事にしていたのは、寿を拾い後継者にした先代閻魔・鸞への気持ちから。
自分の任期が済み、このまま鸞と離れてしまえば泰山という自分の知らない鸞を知っている泰山がいたら自分の事など・・・と考えた烏枢は鸞を誘い身体を重ねてしまうという罪を犯してしまう。
そしてその罪で地獄の底に閉じ込められてしまった鸞
そんな鸞を助けるために敢えて苦痛に甘んじる決意をした烏枢
愛する者1人すら助け出せない自分に、寿に加担した罰を受ける烏枢。
最後に釈迦に鸞を助けて貰う約束を取り付け命を断つ決心を
その噂を聞いて、助けるためにずっと閉じこもっていた地獄の底から飛び出してきた鸞
周りと争わない事が烏枢の為と思ってきた事が間違っていたと気付いたから。
これからは烏枢の為に戦うと
ここでやっとこちらも釈迦から許しを得、晴れてハッピーエンドに。
ちょっと烏枢と鸞の話は説明不足な感がありますが、とにかくどちらのカップルも幸せになってよかったです(^^)
絵は正直ものすごく好み・・・という感じではなかったんですが、なかなか雰囲気のある絵を描かれる方でした。
斜めを向いている顔が全て口を尖らがせてるように見えてしまうのがちょっと残念かな~?(細かいですが(^^ゞ)
個人的にですね、実は一番読むのが楽しみだったのは、CDで羽多野さんがやっていた吽傍がどんな顔をしているか・・だったんですが、
阿傍も含めて声がキャラととっても合っていたのと、とにかく吽傍がめっちゃ可愛い顔だったのが一番嬉しかったかも(笑)
下巻もCDになるんでしょうね?
原作、CD共にそれぞれの良さを感じたので、是非下のCD化が早く決定してくれるといいなぁ~と思いました。
昨日、夜にお出かけしましたが、
結局帰宅時間は夜中の1時ちょっと前。
それまで喋り倒し、歌いまくり、正直帰宅した頃は声がガラガラ
今、鼻炎用の薬を飲んで喉がカサカサになっているので余計ですかね?(^^ゞ
もともとお世辞にも上手いとは言い難い私なんですが、高音が掠れてしまってイヤンになっちゃいました
でも、本当に楽しくてとにかくあっという間の4時間半でした。
その間にも地震があってちょっとドキッとしたんですが、
先ほど、これを打ち込むのを中止して見ていた「ハガレンFA」の途中にまた地震
(最近、津波情報や地震情報で、まともな画面でハガレンを見れていない気がします(^^ゞ)
2日続いてのそこそこ大きな地震続き、恐いです
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