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2013.03.24
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PSYCHO-PASS 第22話(最終話)「完璧な世界」


その1はコチラ




「これで私は用済みって事?」

事件終幕後、朱はシビュラシステムの前にいた。
しかし、シビュラの返事は少し違っていた。

下方修正はあるものの、存在価値は下がらないどころか、むしろシステム運営上特質した個人だと言う。
朱の健康かつ強靭なサイコパスと明晰な頭脳と判断力は、近い未来の市民に示す指標として理想形だと。
さらには、未だ継続しているシビュラシステムに相反する反感と理論的評価を抱いていて、そんな朱を懐柔できる手法が見つかれば、この先の社会の統制を次の段階に進めるにおいて貴重なサンプルデータを得られると。

要はモルモットだと言われたに等しいのに・・・何を企んでいるの?と冷静な態度を崩さない。

それにしても、驚いた事に近い未来、自分達の正体を市民にさらけ出し受け入れさせる構想があったなんて・・・(^^ゞ
それが叶えば、より盤石な体制を整えられると言い切るシビュラ。

朱をそのままにし、解析していく・・・
いつか必ず懐柔されると信じて疑わない。
そして達成した暁には市民全員を懐柔できる


「そんなに上手くいくと思ってるの?」

怒りで身体を震わせている朱

「協力的態度を望みます」

「そうね、犬死にはゴメンだし、今の世の中がシビュラ抜きでは成り立たないのも事実だし」

そう。ここまできて身体が震えるほど一方的な物言いに腹を立てても、市民の混乱等々を考えた場合、即座に否定する事が出来ない。
変っていない
でも、そんな自分を評価に値すると言われても・・・こんなシステムがあったから・・・唇を強くかみしめる朱。

「尊くあるべき筈の法をなによりも貶める事はなんだかわかってる?
守るに値しない法律を作り運用する事よ

人間を甘く見ない事ね!いつか誰かがこの部屋の電源を落としに来るわ


シビュラに未来はないと言い切った朱を高笑いしてみ送るシビュラ

「抗いなさい 苦悩しなさい 我々に進化をもたらす糧として」

どれだけ時間がかかっても必ず方法を見つけ出し止めると言う朱と、どれだけ足掻こうとそれは全て糧となるだけで自分たちを止める事は出来ないと信じ切っているシビュラと。
今は平行線のまま




それから2か月後ーーー

gino11

「やぁ、久しぶり」

そこは征陸の墓。
墓前にやってきた宜野座はくしくも父と同じく左腕が義手となっていた。

「今日は報告に来た。身の振り方を決めたんでね」

あれから宜野座の犯罪係数は140までいってしまっていた。
回復の見込みもない。
でも、隔離施設で腐っているのも性に合わないと古巣(=執行官)に戻ると報告する。
違う道に進めと言っていた言葉には従えなかったと。

「どこまでも親不幸な息子だよ」

刑事なんてロクな職業じゃないと言っていた征陸。それでも誰かが引き受けなくてはならない・・・

「そうだろ?親父」



車の所で待っていたのは朱
執行官の外出に監視官は着かなくちゃならないのは服務規定だからと明るく答える朱。

そんな彼に眼鏡は無かった



結局、縢の捜索は打ち切られた。
縢が既にこの世の者ではない事を掴みつつ、世間には公表しないでうやむやにしてしまった上層部。
そして事実を知っている朱もまた口を閉ざしたままだった。


「狡噛さんはどこにいるんでしょうね?」
「あれだけ獰猛な猟犬から首輪が外れたら、それはもう狼と変わらない。
むしろ野生に戻った分、のびのびとやってるかもしれん」


口元には笑みが浮かんでるけど、どっか寂しそうに見えてしかたないギノちゃんが果てしなく乙女に見える(泣)

「執行官だった頃のアイツが、気楽にやってたわけでもないだろう。しぶとくて・・狡猾で・・諦めの悪い男だった」

どんな過酷な状況でもきっと切りぬける・・・アイツなら。
やはりコウを一番よくわかっているのはギノなんだなぁ(遠い目)

今は狡噛よりも朱の方が心配だと言う宜野座に心配性だと苦笑する朱



「過去より未来に目を向けよう」

なんと!今回入ってくる新人の監視官は未成年だという。
自分たちにも責任の一端はあると言う宜野座に突然朱は質問する。

「眼鏡、伊達だったんですか?」

gino12

「自分の顔が嫌いでね。特に目もとが。
だが、もうどーでもよくなったんだ 今は


ああ!ここで前回、征陸が言った言葉が、眼鏡を外させたんですね(ほろり)



「時代遅れの男たちにはこの仕事は向いてないって事」

うおっ!ラストのラストで百合シーンをぶっ込んできましたね!公式さん!!
まぁ、前から疑われていた2人ですが、ここまでいっちゃってたんですか・・・(^^ゞ

「ロマンチストって言ってあげなよ」
「それで慰めになるのかしらね?アイツら・・・」



事件
今夜は雨が降っている。
先に到着していた朱の下に、今日から配属された新人監視官が。

「本日付けで刑事課に配属されました霜月美佳です」

おっ!この子は王陵璃華子事件の際に友人を失って弥生に抱きついて泣いていた子ですね。


このくだりは、朱が初めて配属された際の朱と宜野座の会話そのまんま。
そしてそこに到着する執行官たちを乗せた護送車。


『ドミネーター、起動しました』




正義(システム)の連鎖は、終わらないーーー




とうとう、終わってしまいました。
本当に正直な気持ちを言うと、もっと違う終わり方を私はどこかで期待していた気がします。
でも、これだけの大風呂敷を広げ、内容も簡単には片付けられない。
そんな中、このラストは私の望む形とは少し違っていたモノの、予想の範疇でありましたし、とりあえず槙島に関しては上手く回収し決着がつけられていましたし、一長一短にはいかないシビュラシステムに関してもリアルで。
その象徴としてドミネーター始動シーンで本編は終わり。
そこから繋がるエンディングで全く何も変わっていないシビュラに支配された世界の中で何の疑問を持たず生活している市民がいて。

しかし、全てを知ってしまった朱。
彼女は以前のように何も知らなかったままではいられないでしょう。
シビュラの掌で踊らされているとわかってても足掻くでしょう。
そしてもう一つの希望の星(星とはこの事か?)が・・・これはボートの中でしょうか?狡噛の姿が(顔は映していませんでしたが)

私はシビュラを止めるボタンを押してくれるのは彼・・・と信じたい。
とあるトコで読んだか聞いたかした中で、『もし、無人島に放り出されたら?』という問いに、男は逃げ出そうともがくのに対して、女性はその中で上手く生きていこうと考える傾向にあると聞きました。
それをサイコパスに当てはめると、やはりシビュラを止めるのは朱ではなくコウじゃないかと。
希望的観測ですが。


そして最後の最後で父の愛を感じ、今までギノの本音とか奥底に隠し武装し捲っていた彼から、その一部である眼鏡を外させました。
眼鏡をしているギノが好きだった私としては、彼のトレードマークが外れてしまったのは残念ですが、あの柔らかな表情に嬉しさに涙が浮かびます。
ラジオを聞きましたら、刑事を目指したのは潜在犯の子である自分が権力を手に入れるため目指す!と狡噛に言ってますが(この2人、高校からの付き合いだったのですね/萌えっ)、他にも選べたんじゃ?と考えると、無意識に父の背を追い。自分の意見で刑事を目指す決意をしたコウと離れたくないという道を選んだのでは?と考えると、今の彼の寂しさは言葉にしきれないものがあるでしょう。
それでも再び戻ったのは父や友が全うできなかった分もという思いと、コウを刑事のままで待ちたい思いがあったんじゃないかと。
そしてシビュラを停止させた暁にはきっとコウはギノを迎えに行く!と信じていたいです。

人気者だったかがりんは本当に残念。せめて死体を発見して貰いたかった・・・
そしてもっと出番をあげて欲しかった。
そしてもっとなんか残念なのは、過去話があったにも関わらず「あれはなんだったの?」と思うほど出番が激減りだった弥生。
唐之杜との関係は、2人共口だけじゃなかったんだ!と(笑)いや、コウを誘った辺り、唐之杜はバイだったのか?(爆)

でも、ラストに百合シーンを持ってくるなら、もっとコウギノ2人っきりのシーンが見たかった。
コウは脱がせても朱は脱がせない!と仰るなら、半裸でイイのでコウギノの裸体が見たかったです(腐っ)
というか、ラジオでやっていた裏設定をもっと本編に盛り込んでもらえたら・・・
ギャップで萌えるを狙ったかもしれませんが、もっとコウとギノが絡むシーンを見たかったですね。


感想の続きはコメント欄にて





ずいぶん書いた割にまとまりきれませんでしたが、かなーり妄想込みのレビューに最後までお付き合い頂きまして本当にありがとうございました。
これにて終了です。




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Last updated  2013.03.24 23:48:27
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