カテゴリ:旅行・山関係
先ごろ、仙台の日本三景・松島へ行ったときの話。
松島の奇観は、松島丘陵の沈下によって、谷の部分は浸水して小さな入り江になり、小高い部分が島になってできたもの。穏やかな松島湾に浮かぶ大小の島々は、海と緑が織り成す妙といってよいでしょう。 松島は八百八島(実際は260余)と呼ばれ、日本を代表する多島美を誇ります。 「奥の細道」で有名な松尾芭蕉は、松島を訪れたとき「日本第一の風景だ」と絶賛しています。松島を見た芭蕉はあまりの絶景に句作できず「松島や ああ松島や 松島や」と詠んだというエピソードさえあります。 私たち一行も観光船に乗って、松島湾を1周することに。大型遊覧船ではなく、チャーター船(5人以上だと貸切のほうが安い)で出港です。ほんとうにスゴイ景観が次々現れて、見る者を飽きさせません。 運転席のドアに「カモメのえさあります 1ケ100えん」の表示。2袋買ってスタンバイ。えさといっても小袋に入った「かっぱえびせん」です。1個2個と海に放り投げているとどこからともなくカモメたちが飛来して、船を追います。そして実に器用に投げられたえさをキャッチしたり、手の持ったえさを指に触れないでくわえます。スゴイ技です。 近頃、ネットであちこちのサイトやブログ、メルマガを見ているときに「かっぱえびせんはカモメにも生態系にも有害」という記事を発見し、ショックを受けました。スナック菓子を食い続ければ人間だっておかしくなるのは知っているし、カモメにもいいわけないだろうなと思いつつ、あのワザを見たくて・・・。 良くない理由を要約すると次のようになります。 1.カモメは、えびの風味に釣られて食べてしまうようだが、小魚や甲殻類、昆虫など動物性の餌を食べているカモメたちは、えびせんの炭水化物を消化できない(腸の構造上ムリ)。そのためにカモメが病気にかかり、ひどい場合は死亡している。 2.クマやサル、キツネがにんげんの与える(残した)餌に慣れてしまい、人間との距離を誤らせ、人間の住む地域まで来てしまって射殺されたり、車に轢かれたりしている。カモメも同様で、路上で餌を漁っていて轢かれたり、売店にあるスナック菓子を狙い侵入したり、という現象が発生している。 自分たちの楽しみのために他の生き物を窮地に追い込んではいけない。反省! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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