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ふらりかずたま ひとり言 

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2009年08月26日
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カテゴリ:旅行・山関係
ダンナの長いトイレと2軒目ラーメンという気まぐれで予定が狂い始めています。7時半に「朝ラー」を食べて、10時まで蔵の町を散策。11時30分に五色沼そばのイタリア・レストランで食事して、12時30分から五色沼散策。これが当初予定です。

昔、単独行を繰り返していた時期、必ず行程表を組んでいました。何時何分●●を通過、何日何時何分○○山荘出発、何時何分**駅から乗車…といった具合。これが今でも習慣になっているのです。母ちゃんと2人の日帰り旅行では成り行き任せですが、1泊以上の旅行、同行者のいる旅行では必ず行程表を作ります。

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私の行程表には3つの区分があります。絶対守らなくてはいけない時間(例えば、列車の時刻、レストランの予約など)、時間は前後しても必ず寄るポイント、時間の都合で飛ばしてもよいポイント(山ではある地点を飛ばすことはできませんが、観光ではいくらでもあります)です。
観光旅行では行程がずれると予定を変更していけますから、行程表など無駄と思えるかもしれません。しかし、行動の目安としては大切だと思うのです。
今回はイタリア・レストランが犠牲にされました。これで1時間ほど稼げます。さあ、蔵の町散策スタートです。

喜多方は「市」から発展し、江戸時代には商都として繁栄しました。会津若松が武士を中心とした城下町なら、喜多方は農民が商人化して町場を形成したといえます。喜多方の土蔵は、単に収蔵庫としてではなく、生活と一体化しているのが特徴。夏涼しく冬暖かい、しかも湿度も安定していることから座敷蔵、店舗蔵、作業蔵として活用されてきました。また、大火の教訓が生かされている寺もあります。生活に密着しているため、商店街にはアーケードが設けられ、よく見ないと蔵と分からない建物も少なくありません。

まずは、市の北東部・三津谷集落のレンガ蔵。土蔵のふんわりした印象とは異なり頑丈さを感じさせます。集落内をフラフラ歩いて田んぼのあぜ道付近へやってきました。なにやらピョンピョンはねるものが…。カエルです。蔵を見るのも忘れてしばしカエルと戯れる大人4人。村人には奇異に見えたことでしょう。

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緑の田んぼの向こうに、旧式な木造校舎が見えます。旧岩月中学校です。いまも生涯教育のコミュニティセンターとして使用されています。校舎内に入ることはできませんでしたが、長い廊下から子供たちの声が聞こえてきそうな錯覚に陥ります。

次は、三津谷の登り窯。私は興味津々ですが、後の3人は車の中で休憩。「登り窯ってなんだ~?」とか言って、車から首を出しています。怠け者は放っておいて建屋見学に出かけました。
この三津谷登り窯は、明治23年に操業を開始した10連房式の大型レンガ窯です。戦後のガス・電化による大量生産の影響を受け、昭和45年に操業停止したのです。昨年から、地域活性化プログラムの一環として、登り窯を稼動させ、「煉瓦・瓦づくり職人」の養成コース、体験コースが実施されています。

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次は、南町エリア。テレビで紹介されたこともある「小原酒造」へ。醸造中の日本酒にモーツァルトの楽曲を聞かせているのです。この酒蔵も土蔵をフルに活用しています。面白いのは店舗蔵の中で事務員さんが正座して事務を執っています。
向かいは味噌の「金忠」。味噌を販売するための蔵、味噌田楽も食べられる土蔵喫茶店、木綿蔵が並んでいます。

続いて、市役所周辺の蔵を見学して歩くことに。この頃には、空はカンカン照りになって、日差しが首筋を刺します。睡眠不足のせいもあって、いささかグロッキー気味。それでも、4人は歩き回りました。

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味噌・醤油の若喜商店、大和川酒造、蔵造りの安勝寺、まちの駅…。信用金庫や郵便局まで蔵のイメージです。いまも4000軒以上あるといわれる蔵が目白押しです。蔵の町散策の最後は、喫茶「くら」。店蔵を改造した店内は寛ぎ空間です。母屋とつながった土蔵は、分厚い扉で仕切られて、店舗蔵の様子がよく理解できました。

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散策を終えて市役所に戻るや、ダンナは「トイレ!」「またか!?」「さっき、中途半端だったから…」「早よ、行ってきて」。でも、なかなか戻ってきません。
「電話しようか?」と母ちゃん。「エエよ。あわてて便器の中にでも落としよったらエライこっちゃ」
ふと外を見ると、いつの間にやら市役所の向こうにあるラーメン館にいるではありませんか。何をしてるんだ?と観察していると、試食ラーメンを意地汚くお代わりしてすすっています。あれ、ツレアイまでいます。
「あいつら~、自分だけ食べてからに」「怒るトコそこか?」「まあエエわ、迎えに行くから動くなと電話して!」
ダンナたちを回収して、「なんであんなトコに居てたんや?」「出すもの出したらスッキリして、また食べたくなってサ」「あんたの腸は塩ビ管か?」
などと、揉めながら五色沼を目指したのでありました。 次回へ続く。





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最終更新日  2009年08月26日 04時07分35秒
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