テーマ:釣り好きの人集まれー(7897)
カテゴリ:釣り関係
今日は割込み日記です。 先頃、本流の名手・細山長司さんが千曲川本流釣りに挑戦した番組(スカパーの「釣りビジョン」チャンネル)を見ました。 細山さんは、ヤマメやサクラマス、サーモンなどを、本流域で釣る「本流釣り」という分野を開拓した人。「本流釣り」という言葉の名付け親としても知られています。 ふつう川幅が広く魚のサイズも大きくなる本流域では、渓流用延べ竿ではなく、リールを使って釣り上げます。細山さんはその常識を破り、8メートル以上の延べ竿を駆使して、どんな大物も釣り上げるのです。 本流ヤマメを引き出す細山さんの技を堪能しましたが、注目したのは「ポイント」。 友人宅からさほど遠くない佐久市内の流域だったのです。 「いて座通り」と呼ばれる県道の千曲川に架かる橋が「住吉橋」、その上流(南側)には佐久総合病院や臼田コスモタワー(ロケット型展望台)などが見えます。そばに架かる橋は「臼田橋」。 「いま映ってる場所は、アソコやないか?」 「あ~っ、そうだよ!」 「あんなとこでもヤマメ釣れるんかなぁ?」 ポイント案内の本でも、千曲川本流というと川上村あたりが紹介されます。私の認識では、佐久市内で釣れるのはコイかハヤ。いくら名手・細山さんでも無理ではないか…。番組後半、佐久総合病院近くのポイントで本流アマゴを釣り上げる細山さん。ポイントが絞り込みにくい本流を制しました。 一緒に見ていた母ちゃんが 「ここで釣る!」 「え~っ!! 本流釣りは難しいで~。竿も長いし…」 「短い竿で大丈夫。いつもの仕掛けでやる」 「そら、無茶やで~」 9月の連休は、マツタケ狩りで佐久に友人家族が集結する予定ですが、私はマツタケ山の急斜面を登ることができません。母ちゃんの策略はこのハンディを逆手にとって釣りをしようというのです。 「策士やね~」 「あそこは佐久市だよね(臼田町とは違う)」 かみ合わない会話の結果、決行することに。 ヤマメを釣り上げたテトラ付近。リュックには替え竿やオヤツ 当日は晴れ。水は少なめ。朝8時過ぎに住吉橋から河原に降りて本流釣りを開始します。 私は8.5メートルの本流中継竿。エサはブドウ虫・ミミズ・クロカワ虫を交代で使います。オモリはB~3B。 母ちゃんは5.3メートルの愛用竿。エサはここでもイクラ。オモリはナツメ型1号。 釣り始めてすぐ私にハヤ。流れが緩すぎるポイントだったようです。 しばらくして母ちゃんがやってきました。 「見た目より流れが速くて…魚信(アタリ)が全然ない」 「本流は、渇水気味でも水量が多いし、勢いがあるから、オモリを重くして底を這わすんや。足取られたら一気に流されるから、気ぃつけなアカンよ」 「立ち込まないから大丈夫」 再開。私にチビヤマメがきました。小さいながら本流育ちのヒレピン。 その後、母ちゃんにもハヤ。その後アタリが途絶えました。 「佐久病院の方へ移動するか。ちょっと深いから、君には難しいかなぁ」 いったん堤防上に上がり移動。投網を準備している(私よりだいぶ若い)オジサンがいました。彼はニゴイを狙っているそうです。やっぱり佐久の人はコイが好きなのか? 細山さんの番組収録のとき見ていたそうです。大物を釣っていたのは病院下の下流域。 「どこから降りればいいですか」 「あそこは、いったん対岸に回って、そこから川を渡らないと行けないんだよ」 足の不自由な私が母ちゃんをリードして渡るのは無理です。 本流ヤマメの面構え とりあえず、近くのテトラ上に降りて竿を出します。オモリはBを3個付けて沈めました。テトラ近くの流芯脇を流していると、ガツン! きた~! 母ちゃんがタモを持って構えます。 「ニジマスだ。いや違う、ヤマメだよ」 タモに上げたヤマメは体高のある重量級。残念ながら寸法は28センチ程度です。 「居るんだね」 「尺上釣りたいなぁ」 そのあとは、アタリがなく…。 母ちゃんがオジサンから教えてもらった対岸の道へ向かいます。 ザックリとした教わり方で、かなりの距離歩いても川にぶつかりません。川にぶつかっても河原に降りて行けません。とうとう病院駐車場まで来てしまいました。 けっこう「くたびれモード」になっていましたが、もうひと頑張り。病院とコスモタワーの中間にある臼田橋下で釣りを再開しました。 臼田橋から下流方向を望む 母ちゃんは得意の浅瀬。私は水深のある流芯脇を流します。 開始1時間くらいで、きた~!! これはかなりデカイ。取り込みやすそうな岸側へ移動します。 「(男は声を出さずに)あっ!」 石に付いた水ゴケに足を滑らせて転倒。幸い岸に近い場所だったので流されずに済みましたが、転倒した勢いでラインが切れてしまいました。 クソ~ッ! 逃げられた悔しさ、石にぶつけた腿の痛さ、水に濡れた服の気持ち悪さ。 一気に戦意がそがれ納竿。母ちゃんは私よりひと足先に釣りを終えていました。 立ち込めない私たちには、本流釣りは難しい! この日は厄日。転倒のほか、ウェダースーツに穴があいて足は水浸し、友人宅前でつまずいて左手中指の副じん帯断裂、おまけに雨不足でマツタケ山は毒キノコさえ出ないほど地面が乾燥…。 桜満開の龍岡城五稜郭(11年5月) ちなみに、臼田橋から東に2キロ移動すると「龍岡城五稜郭」があります。築城開始は明治維新の4年前、完成を見ずに維新を迎えました。五稜郭といえば函館の方がメジャーですが、日本で2つだけの五芒星形西洋式城郭として、国の史跡に指定されています。桜の季節は堀に浮かぶ花筏がひときわ美しい城郭です。 次回は北海道の続き。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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