ふらりかずたま ひとり言 

2013/02/06(水)00:02

心の原風景!? 雪の大内宿 

旅行・山関係(304)

芦ノ牧温泉は、阿賀川(阿賀野川の上流)の渓谷沿いに立地する温泉地。起源は1000年以上も前。地方行脚の行基上人によって発見されたと言われています。 湯量豊富な雪見の露天風呂を味わいたいのですが、問題は「ヒートショック」。大露天風呂ではリスクが高過ぎるので、一計を案じました。 露天風呂付きの部屋を確保。入る前に湯温を38~39℃くらいまで下げ、室内から浴槽までの床には温かい湯のシャワーを流し続ける。 水を少し飲み、頭にはタオルを巻き、体にもバスタオルを巻き付けて保護。浴槽の湯を足から順々にかけて、バスタオルを巻いたまま体にもかけていき、体が少し温まったところで、バスタオルを取って浴槽にそっと入る。 あまり長湯はせず、ほどよく温まった程度で風呂から出て、また水を少し飲んで、服を着る。 モノトーンの世界。雪景色の阿賀川 そこまでして冬の露天風呂に入らなくてもよさそうなものですが、発症1周年記念のチャレンジです。風呂から見下ろす阿賀川渓谷は、音もなく降る雪に包まれたモノトーンの世界。夜中は気温が下がり過ぎるので露天風呂は回避して、部屋の窓から渓谷美を鑑賞しました。 翌日は「大内宿」。 江戸時代、関東と会津を結ぶ交通の要衝だった大内宿は、宿場として、また運送の駅所として栄えていました。明治の中ごろ阿賀川沿いに日光街道が整備され主要道路となったため、大内宿は山間の僻村として時代の波に取り残されてしまいます。そのおかげで茅葺きの家並みが奇跡的に残され、1981年には重要伝統的建造物群指定を受けることができました。 展望所から見た大内宿。懐かしい日本の原風景 保存されている茅葺屋根の民家すべてが、民宿を営んだり、蕎麦店や土産物店だったりすることで、批判を受けることも少なくありません。鈍感な私でさえ違和感を抱くことがあるくらいの商魂ですから…。 大内宿の蕎麦店。神棚には13柱の神が祀られている? 13基の鏡餅が並ぶ それでも、私たちを惹きつける魅力にあふれる集落であることは間違いありません。夏であれ、冬であれ、何度訪れても飽きることのない景観は、私たちの記憶の奥底に眠る「日本の原風景」なのかもしれません。 何軒かの店は訪れる観光客のために商いを始めていますが、多くの店(民家)は茅の雪囲いを巡らせています。例年より多い雪に覆われた茅葺屋根。宿場全体を見渡す展望所からの眺めは格別でした。 ひっそりと佇む雪囲いの民家

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