仕事でひな祭り
仕事柄「寿司」関係は切り離せない。 節分は目の回るような忙しさだったが、ひな祭りは意外に「暇」。 というのも「娘の祝いなんだから、娘の好きなものを食べさせたい」という親御さんが激増。私の会社にとっては非常に困った状態。 その中で、「純米酢」を試食販売することとなった私・・・。 純米酢はいわずと知れた「米」だけで作った酢。 アルコールを添加しない分香りが強い。良い酢なのは間違いない。 が、要するに「クセがある」のは事実。 正直「寿司」には適さない。 有名な寿司職人でも純米酢はなかなか使わない。 難しいのだ。良い酢だから「良い米」「良いネタ」を使わないとバランスが壊れる。 と言う訳でかなりの策を考えなければならない。 ひな祭り=女の行事と言うことでビジュアル重視にした。 こんなものを当日作って試食販売に臨んだ。 でもこれが大苦戦。 会社には朝の始発の電車で来たが、なかなか形が定まらない。 頭をうずら玉子水煮で作ったのだが、私の不器用さから何個かは破壊。 いなりもシャリを詰め過ぎて破損。 仕上がりに1時間を要してしまった。この時点で大幅ロス。 朝早くに店での準備を終わらせ、車の中で仮眠を取ろうという目論見はものの見事に崩れ去った。 いよいよ店開店。しかしここで大雨。 この時ばかりは天を恨んだ。売れ残ったらあんたが買い取れ!と天に向かって念じていた。 そしたら1時間ほどで雨はやんだ。念じてみるもんだ。 この「お雛様」は効果を発揮した。レシピカードも渡しながら味も見てもらった。 味は「甘め」にした。でないと子供が食べてくれない。 試食をした子供は100%美味しいと言ってくれた。ならしめたもの。 最終的には3/4は売った。これならあとは自然消化で大丈夫。 会社に帰って報告。みんなびっくりしていた。たぶん過去最高記録。 始発できたかいがあった。 でも次回は始発で来ないようにしよう。よくかんがえたらこのお雛様は前日の製作(かざり用なので食べさせる必要なし)で良かったのだ。