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くぅちゃんのひとりごと

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株式会社 KCS   エクセレントカンパニー
2018/09/13
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どん兵衛キツネはやっぱカズより里帆

先日、日差しがあるのに
小雨がふる、いわゆる「天気雨」にあって
ちょっと不思議な感じでした。

昔の人はこんな天気の日を

「きつねの嫁入り」と言いました。


「狐の嫁入り」

江戸時代中期、
とある寒村では、ここのところの猛暑で
干ばつの被害に苦しんでいた。田畑は枯れはて
餓死者も出始めた。

窮地にたたされた村人たちは
昔からの言い伝えにある
狐を生け贄にして雨乞いをすることを
計画する。

しかし、狐はすばしっこく、ワナにも
かからないため、なかなか捕獲できなかった。

そこで、村一番の男前の若者を囮にして、
狐の娘を騙し、捕まえようと企むのだった。


偶然を装って、山の中に入った
若者を年頃の狐の娘はふと目にする。
端正な顔立ち、清楚な雰囲気の若者に
狐の娘は思わず一目ぼれしてしまうのだった。

人間の娘に化けた狐は若者の前に現れ
若者はそれと知らないふりをして
娘を恋の虜にする。
やがて二人は祝言の約束を交わした。
その祝言こそ、「雨乞い」の儀式なのだ。


ところが、そもそも気の優しい若者は
狐の娘に情が移ってしまい、祝言当日になって
「これは罠だから」
「おまえは殺されてしまうぞ!」
と真実を告げてしまう。

そうしてこっそり
狐の娘を逃がそうとした。

しかし娘は
「・・分かってたよ。」
「あんたが あたいの正体知っていたこと」

「それに ・・今日何があるのかも」

「あたいだって 感じるものはあるからね」

若者は驚き、消え入りそうな声で
「じゃあ なんで逃げなかったんだ・・」

娘は
「だってさ」

「あたい あんたのこと」

「大好きだもん・・」

娘のまっすぐな瞳を若者は正視できなかった。
自分がだまされていると知っていたのに
ただ自分のために側にいてくれた。
狐とはいえ、こんないい子を陥れるとは
なんと愚かなことだったろう。

自分の中の本当の気持ちに気づき
若者は大声をあげて泣いた。娘も一緒に泣いた。

でもそのとき、二人を迎えに村人たちが
やってきた。

若者達の動揺は見て取れたが、村人たちは
無理やりにでも二人を正装させ、祝言を
あげることにした。
そして娘は生贄として天に捧げられた。


すると今まで雲ひとつなかった
快晴であったのに、太陽の日差しは残したまま
雨がぽつりぽつりと降りだした。

..まるでそれは きつねの娘の大粒の涙のように。

(完) 






Last updated  2018/09/13 02:19:09 PM

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