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ある量をもとにして、くらべる量が もとにする量の何倍にあたるか を表した数を、割合といいます。 ――この1文を読んで、あなたは意味が理解できたでしょうか。 コレ、5年生の 算数の教科書 に載っています。 5年生の算数の、いちばん大きな壁が 「割合」の勉強です。 私は、いわゆる ハウツー本は買いません。「買わない」ということを 美学にしているのではなく、授業の進め方は 自分で まず考えて、失敗したときや 行き詰ったときに手に取る……という主義なのです。 ――でもって、今回3学期から始まった、この「割合」。 教科書を丹念に読んで、(確かに教えるのは難しそうだけど)自分なりに指導案ができました。 それを子どもの前でやってみせたら――ものの見事に、惨敗。 子どもが興味をもちそうな、「海外旅行」を授業のネタに作りました。 ●アメリカ旅行……定員20名、希望者40名。 ●フランス旅行……定員25名、希望者45名。 いろいろと紆余曲折あって、「希望者は定員の何倍ですか?」 という質問に、やっとこぎつけました。ここからは、教科書どおりの進行です。 そして、アメリカ旅行「2倍」、フランス旅行「1.8倍」という答えが出てきました。このあとの、私の一言がまずかった! 「アメリカとフランス、どっちが行きやすいのかな?」 ……「2倍」と「1.8倍」の倍率(=割合)が数値で表されたのに、その意味がサッパリ分からない子どもたち。――ここ最近でイチバン、目が点になった瞬間でした。 それから職員室に戻り、休み時間と放課後をかけて、センパイの先生に指導を請いました。さすがは 百戦錬磨の先生たち。「割合」が どれだけ難しいか、難しいことを どれだけ簡単にしていくか、たいへん勉強になりました。 次の日から、教科書を使って授業をするのを中断し、自作のプリントを用いることにしました。 授業用のプリント。その日に覚えたことを家で復習するための 宿題プリント。どこまで理解しているか心配だったので、時々やってみたテスト。――すべて自分で作ったので、計10枚以上にも 自作プリントが溜まりました。 しかし、どの先生も言うのです。そして私も感じるのです。――「割合」の問題は、日本語の能力がなければ解けない―― と。 ちなみに、私の自作プリントは、子どもから 「欧米か!」 と ツッコミがあります。 授業用のプリントでは「大介くん」・「まゆみさん」なのに、宿題プリントは「テリーくん」・「クリスティーナさん」と名前が変わるからです。……まぁ、ワザとやってんだけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年01月27日 20時28分31秒
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