カテゴリ:ミネラル徒然
秋田の道の駅で車中泊した朝。どうやら、晴れのようだ(^^ この日、同行する石友とも合流し、挨拶を交わした。 ミネショでお会いしたことはあるのだけど、採集をご一緒するのは初めて。 よろしくお願いします(`・ω・´)キリッ そして踏み分け道(けもの道?)を進んでいく。 鉱物採集って、こんなところばっかりだ・・・ 道すがら、こんな転石が普通にあったりするから、秋田って恐ろしい(^^; 古い坑道の跡を見学したりした。 現地に詳しい石友の案内で、水晶の露頭に案内してもらった。 そこは、以前よい結晶を産出したそうだ。ミネラルショーで自分も見たことがある。 カテドラルの愛らしい水晶だった。 崩された岩のガレ場から、欠片が拾えないかと見てまわった。 あまり良いものは、落ちていないようだ(あたりまえなのだけど)。 露頭をあらためて観察すると、水晶の頭が少し見える場所があった。 ところどころ、貧弱な結晶や採り難い場所の結晶は、残っていたりする。 足元に埋まっているように、わずかに頭が確認できた結晶を頼りに、その周りを 少し叩いてみようとしたのだけれど・・・ なんか、岩じゃないんだよね(´・ω・`) 岩と岩の隙間に、岩じゃない・・・泥がつまってる箇所が、あるんだよね。 あれ? ここは穴なのかな? 泥をバールでかき出してみる。 すると、ジャリジャリと水晶が一緒に出てきたのだΣ( ̄ロ ̄lll) え? え? え? なんで水晶、出てくるん?? しばし、泥からジャリジャリでてくる水晶に唖然とする。 自分、石を拾ってはや8年。 年数だけは稼いでいるが、経験はたいしてつんでない(キリッ) ガマは、ベテランが開けているのを何度か見せてもらっているけど、自分であけたこと なんて、一度もない。 普段はズリ採集か、よくてガマが崩れて落ちているものを運良く拾ったくらいだ。 恥ずかしながら、自分が掘った穴がガマだと気づくのに、だいぶかかった(^^; 入口の岩を叩いてどけたり、さらにガマ粘土(だということにもやっと気づく)を どけていって・・・ 最終的には、このくらいの穴になった。 岩盤に水晶がついた状態の壁と、崩れてガマ粘土と一緒に埋まっている水晶とで構成 されたガマだったようだ。 まさか、こんな光景を目にするとは・・・感動で胸が震える。 ガマ粘土と一緒の水晶は掘り出せたけれど、壁についた水晶は岩が固すぎて断念した。 ガマ粘土から出てきた水晶だけでも、同行者たちと山分けするには十分な本数が出た。 これ以上、何を望む必要があろうか。 採りきれなかった水晶ごとガマを埋戻し、その日の採集を終了した。 帰り際に撮影した鉱山の遺構。 http://www.kayoukan.jp/index.html 角館温泉花葉館で、お風呂に入ってご飯を食べた。 石友と成果を喜び合い、本当にとても、楽しかった。 自分がここの産地を具体的に書かなくても、前後の記事や写真を見れば、わかる人 にはわかるだろう。 ただ、わかったとしても、このガマに限定していえば問題はない。 なぜなら、5日後には何者かによって消滅してしまうからだ。 今、ここに行っても、ペンペン草も残っていないらしい。 自分、Twitterにガマや水晶の写真を警戒せずにあげてしまった。 私がTwitterにあげたからではないと、石友は言ってくれたけれど。 (事実、違うルートだったようだけど) SNSでの情報の取り扱いについて、もっと考慮する必要があったのだ。 そこは、もう少し気を付けよう。 なんでも隠したいわけではない。 自分だって、教えてもらってここまできた。 そして、産地が消滅したり、立ち入り禁止になる様も見てきた。 ジレンマだな、と、思う。 自分の手元には、ガマ粘土から出てきた数本の美しい水晶と、今はもう無いガマの 写真と、石友達との楽しかった思い出が残った。 今回はそれで十分だと思う。 誰かがあの続きを少しでも楽しめたなら、それもまた、一興だろう。 (でも、壁についてる水晶は、頭に傷つけてしまったような気もするけど) つづく!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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