キャプテンのブログ
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今日は今シーズン初のトレランに行ってきました。 走り初めはいつもなら筑波山か武甲山だけれど、今年は来週末に開催される名栗トレイルランレースの試走をしなければと思い、秋以来の棒の折山へ向かいました。 棒の折山の少し先までは行ったことがあるのですが、そこから先は未知の世界。緊張感を持って走る!…つもりだったのだけど… 一番の難所らしい日向ノ峰(標高1356m)手前の激登りをクリア。 仁田山も地図に載っていたし、ここまでは順調。あとは基本下りメインだろうと進んでいく。 …何だか道が怪しい。地面に刺さっている赤い棒を頼りに進んできたけれど登山道と呼ぶには整備されてなさ過ぎな気がする…でも途中に迷いそうな分岐なんてなかったしなあ とりあえずゆっくり進むとやがては両足で踏ん張らなければ下れない斜度、少しでも足を滑らせれば小石が容赦なく落下していく。 …おかしいぞ… いくらなんでもこんな危険なルートがトレランの大会に使用されるとは思えない!! 立ち止まって振り返ってみれば、今どこを通ってきたのかもわからない、一面落ち葉に覆われた斜面が広がっているだけ。 …遭難した??! そう思った瞬間最悪の事態をいろいろと想定してプチパニックになる 行動食2食分しか持ってきてない…夜はきっと寒いぞ…明日会社にどうやって連絡しようか… いやいや、2000m級の山で滑落したわけでもない。ただの道迷いじゃないか!落ち着こう! せっかく進んだ道を引き返すのがとても億劫に思えるため、このまま下まで滑り降りていけば林道にでも出るだろうとも考えたけれど… …やっぱり引き返そう 斜面を這いつくばるようにして来た道を戻る。 数十分後覚えのある林道に辿り着く。最悪この林道を下ればどこかの人里には出られるだろう。 その林道を進むと この道が正しかったのか…コースガイドで途中林道と交錯する箇所があるのは知っていたけれど、標識があるものだと思って疑わなかった でその先を右折すると左側にまたトレイルへの入口がある。 正直もうトレイルに戻るのが怖くなってしまってこのまま林道を下ろうかとも思ったけれど 今回は試走以外にも、蕨山からの眺望とその頂上からの下りが楽しみだったからなあ。。。 意を決して再度トレイルに踏み込む。 しかし… トレイルに戻ったことを後悔してしまうほど、その先でも2,3回登山道ではないところにはまり、早目に気付いてまた登り返すという失態を繰り返す。 何とか蕨山の一つ手前のピークに辿り着いた。 しばらく放心状態で休憩していると蕨山方面からハイカーが登ってきた! 棒の折山頂以来の人間だー! 人恋しさが溢れて、名郷から登ってきたというその男性にいろいろ話しかけてしまう。 「蕨山までどれくらいですか?」 「トレランなら30分くらいじゃないですか?」 礼を言って颯爽と駆け下りてくと…また登山道見失った! いったい今日はどうしたのだろう?いくら方向音痴な僕でもこんなに注意力欠けることがあるのだろうか? 斜面を斜め上に戻りながら、おそらく登山道だろうらしき場所を慎重に進んで やっと蕨山に着いた 期待していた眺望は前の木が邪魔で大したものではなかった。。。 でもここまでくればもう後は約7km下るだけだろう。とにかく早く下山したいし! それでも念のため頂上で食事をしていた老夫婦に声をかける。 「さわらびの湯へはこの道を下れば良いのですよね?」 「そうです。」 もう大丈夫!その標識のある場所からまた(無理して)颯爽と下る。 …数百メートル下ったところで何か違う…いやこれは登山道じゃない!! テープが巻き付けてある木を目印にしてきたけれどこれは登山者のためのものじゃない! …一旦山頂まで戻ろう… まだあの老夫婦がいたら恥ずかしいな…と思いつつ、でもそんなこと言ってる場合じゃない。一刻も早くこの山から抜け出したい! 山頂に戻ると違う老夫婦がいたので道を確認する。 「さわらびの湯はここを下れば良いのですか?」 「こっちですよ。」 何とその標識とは別の場所に下る道があった!何で気がつかなかったのだろう… コースガイドでは「トレランには快適な下り!」と評されていたその下りも、気持ちのせいかもしれないけれど大したことはなく… やっとやっとさわらびの湯に戻ってきた時には、いつも下山した時に感じる充実感や安堵といったものではなく、生還という言葉を人生で初めて使いたくなった 総距離約25km、5時間と見ていたのに約7時間も走り回って…いや、さ迷いつづけて… 結局試走のつもりが正規ルートもよく覚えてないし、本レースに向けて不安だけが残っていましました 道迷いも遭難もほとんどは知識不足や注意力欠陥による自己責任ではあるけれど…今回は本当にそれだけが原因だったのかなあ。。。 【新品】【本】山で正しく道に迷う絵本 “まさか!”の原因は山ではなく、“心”が作りだす 昆正和/著 後日図書館に行ったらこんな本見つけたので、つい借りてしまいました
再び御殿場ルート 2024年09月06日
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