第23回TCK女王盃レース回顧
「TCK女王盃」は15回まで、地方6勝を挙げていました。しかし、2013年と2014年にメーデイアが連覇をし、それ以降もJRA勢の勝利が続き、昨年まで7連勝中と優位に立っています。ただ、昨年はマルカンセンサー、2017年はリンダリンダが2着に健闘し、一昨年はラインハートが3着に追い込んでくるなど、地元勢の頑張りも目立つようになってきました。昨年のNAR3歳以上最優秀牝馬に輝いたクレイジーアクセルや、ダートグレードでの実績を引っさげて大いに移籍してきたサルサディオーネ、上がり馬のサンルイビル、一昨年のこのレースの覇者であるミッシングリンクなど、南関東勢も有力馬が揃いました。 今回のポイントは、クレイジーアクセルとサルサディオーネのハナ争いだったと思います。どちらも行き切れれば行きたいタイプ。枠はサルサディオーネの方が内になりましたが、スタートセンスはクレイジーアクセルがあるので、どちらが1コーナー目掛けて先頭に立つかが注目でした。やはり、想定していた先行争いとなり、サルサディオーネも最初の1Fは抵抗していたので、クレイジーアクセルが行き切るまでに大分脚を使わされました。主催者発表では、前半3Fが12秒3-12秒1-12秒7=37秒1と、それほど速くは感じませんでした。ただ、「レディスプレリュード」の時が12秒2-12秒1-13秒1=37秒4で、直線は止まっていることを考えると、その後もサルサディオーネに突っつかれる息の入らない展開となり、クレイジーアクセルにとっては、普段以上に苦しい展開になったと思います。 そんな中、願ってもない外枠を引いたマドラスチェックは、スタートから行きっぷりが抜群で、楽に3番手の外に取り付き、道中も森泰斗騎手が絶好の手応えで進んでいました。前2頭が引っ張っていたことを考えれば、自分の手応えを考え、多分バテるだろうと想定した上で終始外にいることは、砂を被ると不安のあるマドラスチェックにとって正解だったと思います。勝負所であっさり前2頭を交わし、中団から追い上げてきたアンデスクイーンとの追い比べになりましたが、一旦相手に前に出られた場面がありながら、最後に差し返したのは、道中に位置取りの差が勝敗の分かれ目になったと思います。 アンデスクイーンは、ロングスパートを利かせて追い込んでくるタイプですが、前にいる馬が手応え良く、それを追い掛ける上で脚を使っていますから、最後の最後で余力がなくなってしまった形でのハナ差惜敗だったと思います。ただ、56キロを背負いながらレースを進めた中では、ルメール騎手は無駄のない素晴らしい騎乗だったと思います。 メモリーコウは、条件戦を連勝してのダートグレード挑戦で、上位2頭から離されたものの3着に食い込んだのは健闘と言えるでしょう。その2頭より、外を回っていた点が、着差につながった印象もあり、この経験が今後に生きてくると思います。ファッショニスタは、序盤から行きっぷりが本物でなく、やはり牝馬での57キロが堪えた印象です。それでも、直線で外に持ち出すとジリジリ伸びており、地力は示した印象です。乗馬 ゼッケン パッド イヤーネット WALDHAUSEN エスペリア ゼッケン 乗馬用品 馬具楽天で購入