2019/04/23(火)09:23
金沢競馬新設重賞の名前について(またか)
ミツオーです。もうすぐ10連休!…身近に全部仕事休みというひとがいないんですが。
さて、金沢競馬、今年新設の重賞「徽軫賞」ですが。
繰り返しますが、コレは「ことじしょう」と読みます。
でもって、徽軫と書いて「ことじ」と読むかというと、読みません。普通は。
コレは、金沢の誇る名勝・兼六園にある徽軫灯籠(ことじどうろう)からとられた表記で、兼六園の徽軫灯籠が何故この表記なのかというと…ってのは、気になる方は調べてください。
新設「徽軫賞」の名付けられた経緯を、少しだけ教えていただきました。
「ことじ賞」
というレースがありました。
ながくアラブ系重賞として実施されてきたのですが、平成初期に休止。…米倉知騎手は、この「ことじ賞」を勝ってるんですな。
このたび重賞を新設するにあたり、「名称はわかりやすく、あるいは金沢らしく」という意向を受けて、この「ことじ賞」を復活させては?と提案した方があり、採用されたのだそうです。ただし、表記は漢字に。しかも、兼六園の徽軫灯籠にあわせた表記になった、と。
へええ。そうだったんですか~。
と感心して伺っていたのですが、その際に「変換できないんですが。文字の出し方もわからないんですが」と言ってみたところ、兼六園の公式サイトからコピペできませんかね?と教わったのでした。
見てみると、意外にも公式サイトには徽軫灯籠の文字が(簡単には)見つからず、金沢日和という情報サイトに見だしつきで
徽軫灯籠についての記事があるのを見つけ、コピペしてみました。バカっぽい。
あんまりバカっぽいのもホントに馬鹿みたいなので、この文字が他に何に使われる文字なのかお教えしておきますと、まず一文字目ですが、これは北宋8代皇帝・徽宗(きそう)の「き」です。
徽宗(これもコピペだ)は文人皇帝として有名なひとで…ってのは、わたくし忘れてましたが、確か中国の昔の皇帝にこの文字のひとがいたぞ?と、世界史用語集で調べて確認したのでした。面白いばかりでなく、頼りになる本です、世界史用語集は。
そして二文字目は、三国志(正史でも演義でも)登場人物の「胡軫(こしん)」の「しん」です。
胡軫(これもコピペ)は…さすがにここまでは世界史用語集でもフォローしてくれず、むしろ三国志ゲームの解説や攻略サイトに名前が出てきます。ウチにある吉川英治にも出てくるかどうか、今度探してみよう。っつか、つまり、わたしは胡軫が三国志中に出てくるのを忘れておりました。ほんのちょっとだけ、どこかでこの文字を見た、たぶん昔の中国の人名、ってことは春秋戦国か三国か、という程度の認識でした。
ということで、今後、金沢競馬の徽軫賞について「コレ何の文字?」と聞かれた際には、
「徽宗の徽に胡軫の軫ですよ、知らないんですか?」
と、鼻をホジホジしながら答えるようにしてください。
徽軫賞は6月11日(火曜日)、3歳以上牝馬、距離1500メートルの条件で、記念すべき第一回がおこなわれます。