2009/05/28(木)19:39
【開催見解】第4回佐賀競馬(5/30・31・6/6・7)
第4回佐賀競馬は5月30日(土)31日(日) 6月6日(土)7日(日)の4日間で開催されます。
【注目レース】
【2日目】5月31日(日)
10R社台SS・JBC協会協賛 農林水産大臣賞典
「第51回九州ダービー栄城賞(KJ1)」サラ系3歳OP 2000m
佐賀の3歳No.1馬【ギオンゴールド】、牝馬ながら10戦9勝の高勝率を誇る。唯一敗れたのがジュニアチャンピオンでパスカルに首差惜敗したものの、流れも向かなかった。今回はスンナリの流れになりそうなメンバー構成だ。前走この2000mを荒尾(ダービー)で経験した強みもある。逃げ切り十分だ。
対抗馬1番手【パスカル】、唯一ギオンゴールドに勝った馬。強烈な末脚を武器に今ではB2特別を2着するほど力を付けている。状態面も申し分ないし、一発逆転できる態勢は整っている。再びあの強烈な末脚が爆発するだろう。
B1特別駈けの実績【スウッシュ】、格的には上記パスカルよりも上だしJRA(1-0-0-5)デビュー戦勝ちの能力持っている。佐賀に移籍後、4走目でB1特別2着と結果も出したし叩く毎に確実に良くなっている。中間もハードな追い切りで意欲満々の姿だ。この馬も上位争いに加わって来るハズだ。
【オヤビン】はC1特別で上位を争える存在になって来た。折り合いは付く馬だし、シッカリとした末脚でキッチリと伸びている。崩れなさそう。
流れ向きそうな【キタサンアース】、スンナリのペースで3番手は行けそうだし、また折り合いも十分に付くタイプの馬。バテる馬ではないし粘ってくれそうだ。注意必要。
末脚強烈【プロセス】も用心したい。上記パスカルと共に37秒台で上がって来る脚持っている馬だ。流れ次第だが一発のパワーを秘めている。
高知代表【グランシング】は警戒必要か。力関係の比較は出来ないが、高知Bクラスで活躍出来ているし只今3連勝と勢いにも乗っている様だ。気になる存在ではある。
【初日】5月30日(土)
8R「仙水峡特別」サラ系3歳-1組 1800m
9R「初夏特別」サラ系B2-1組 1400m
8R「仙水峡特別」は3歳の特別戦、距離は今回50m伸びて18000mで行われる。この3歳戦で1800mとなると長距離血統馬が浮上して来そうだ。
更に波乱の予感。この中で距離実績ある【ミヤノオードリー】が更に良くなってきそう。飛燕賞(重賞)3着の実績からも中心視か。先行タイプ【カゲワフマセナイ】【スターオブジュディ】【ガンバルオー】も距離に対応出来ているし粘り込みは十分に考えられる。花吹雪賞(重賞)3着【ダフィーフェントン】は牝馬ながら決め脚持っている馬。伏兵以上だ。穴っぽいのは【オリオンザツアー】先行タイプながらも折り合いは付くタイプ。【アンギン】の末脚も警戒したいところ。このレースは先行馬揃っており展開に大きく左右されそうだ。やはりひと波乱ありそう。
9R「初夏特別」はB2クラスの特別戦、今回距離は1400mで行われ、スピード馬に警戒したいところだ。12頭フルゲートの登録があり、メンバーも揃って面白いレースとなりそう。メンバーを見ると【スターオブジャンプ】が叩き3走目で変わって来そう。この馬のスピードは上位評価出来る。同厩【ヘイラホップ】もこの1400m戦は得意だし折り合いも付く。差なくV圏。佐賀で13勝目決めた【テンジンエンムスビ】も能力の高さから人気を集める。その後に【マイネルミステリオ】【ミウラフェニックス】と末生かせるタイプの馬になるのか。実績から【ミトノコウモンダ】も注意したい。ひと息付いたが、中間は良く鍛えられているし、絞れてくると力ある馬だ。なかなかの好メンバーが揃って目移りする。激しいレースが期待できるし、今から実に楽しみだ。
【2日目】5月31日(日)
9R「あやめ特別」サラ系B1・2 1750m
10R「第51回九州ダービー栄城賞(KJ1)」サラ系3歳OP 2000m
9R「あやめ特別」はB1クラスの特別戦だが、今回もB2クラス馬が参戦。距離は前回より50m短い1750mで行われる。このレースは割と波乱は少ないが、今回は下から勝ち上がってきた馬も居てメンバーは揃った。B2特別連勝して来た【オカールノキセキ】がここでも主力候補となってくる。この2走のレース内容がいいし自在に動ける脚は高評価だ。その後にこのクラスの常連【トコナツ】と距離短くなって更なるプラス見込める【ダンツヘイロー】か。実績的に負けてない【カネクラモチ】も警戒したい馬。中間の追い切りはチェックしたい。その後は伏兵馬となるが、この距離粘る【ウィンエース】と状態上がってきている【エクセルクレバー】のは注意したいものだ。
10R「九州ダービー栄城賞」は3歳馬の祭典、距離は2000mで行われる。
このレースを目標に陣営は日々努力を重ねてきた。晴れあるこのダービーに出走出来る12頭の中で最も人気するのは10戦9勝馬【ギオンゴールド】だ。デビュー戦からスピードの良さ見せ、好タイムで900m逃げ切った。その後も連勝を続けたが、唯一敗れたのがジュニアチャンピオンでパスカルに首差惜敗、その後も再び連勝決めており、素質の高さを見せつけた。やはりこの馬が1番人気になるだろう。その次に人気しそうなのは【パスカル】だ。唯一ギオンゴールドに勝っている馬だし、B2特別戦でも2着と好戦出来ている。確実に力つけている。格で負けていないのは【スウッシュ】だ。前走はB1特別で2着出来たし、実績的には上記馬に負けていない。JRA(1-0-0-5)時はデビュー戦1400m芝を勝っている能力馬。状態上げてきた今なら互角の評価出来そうだ。上位3頭の激しいレースが予想される。その後となると力は混戦していると思えるが、C1特別善戦している【オヤビン】と、先行力不気味な【キタサンアース】は伏兵馬として押さえておきたい。
【3日目】6月6日(土)
9R「北山湖特別」サラ系A2・3 1800m
9R「北山湖特別」はA2クラスの特別戦、今回もA3との混合で距離は1800mで行われる。この準OP特別2連勝決めた【サイレンスラダメス】が今回も中心となりそう。あの強力な差し脚は上でも通用しそうだ。前走移籍初戦を2着と力のあるところ見せた【シルクチャンピオン】が2番手評価か。もう9歳馬だがJRA3勝の実績は流石。前走チョッと動けなかったが【ステルスグリ-ン】の巻き返しは必至。【アドマイヤハート】の走りも安定してきた。ジックリ構えて末脚勝負なら崩れる事はない。要注意したいのは【キンノトウ】、最近は速い流れで展開的に苦しいレース続いているが、スンナリなら粘り込む力は持っている馬だ。【トモトモトカチ】【マイネルポポラーレ】も居て今回もフルゲートでの登録がされている。
【4日目】6月7日(日)
8R「ジューン特別」サラ系C1-1組 1750m
9RJNB協賛「高千穂峰特別」サラ系A1・2 2000m
8R「ジューン特別」はC1クラスの特別戦、今回は1750mで行われ元の距離に戻った。前回はサムライ(大島厩舎)の快勝だったが、今度も下から勝ち上がってきた素質馬【シルクイシュタール】が人気になる。佐賀に移籍後5連勝決め能力の違いを見せつけた。JRA時は1700m(ダ)4着の実績もあり距離も問題なさそう。中心馬支持したい。2着争いと見たいが、山田勇勢【ペペ】も休み明けを叩いて上向いて来ている。折り合い付く【キラキラレグルス】もこの距離こなしそう。その後に安定駈け目立つ【アズマヒメツー】と【ムテキファイヤー】は押さえたい馬。新規馬【アドマイヤジョイ】JRA未勝利→船橋(0-1-0-5)も参戦。大きな波乱はなさそうだ。
9R「高千穂峰特別」はA1・2クラスで行う通常特別レース、距離は今回も2000mで行われる。 今回もフルゲートの登録がありメンバー揃った。連勝ストップした【アルカライズ】だが、今度は巻き返して来るだろう。やはりこの馬が中心となる。佐賀で初V決めた【エフケーフィル】が2番手評価。2000mは得意の距離だしアルカライズに勝った末脚だ。安定味抜群の【マイネルマキシマム】が3番手評価。崩れぬ走りがいいし一発駈けの底力も持っている。上位を争える器だ。その後は混戦だが、【カレンパパ】状態上がって来たしこの距離は合っているタイプだ。実績からだと【オリオンザクロノス】の変わり身は注意したい。スンナリの逃げで【モエレフェニックス】。前走移籍初戦だった【クラシカルウィーク】も善戦していた。順当ムードだが、馬券は取りやすそう。
(文:田中宏信 競馬 日本一)