ＢＬＥＮＤのＮＥＷＳブログ

米国インターネットサービス大手グーグルは5日、独自開発の高機能携帯電話端末「ネクサスワン」を発表した。ネット検索の分野で圧倒的なシェアを誇るグーグルが、一般消費者向けにハードウエア開発を手掛けるのは初めてだ。今後、次世代携帯端末市場での主導権をめぐり、同じ高機能携帯分野で人気を集めるアップルの「iPhone」と激突することになる。

ネクサスワンは、iPhoneと同様にタッチスクリーンで操作する方式で、グーグルが無料で提供する携帯用ＯＳ「アンドロイド」の最新版を搭載する。製造は委託を受けた台湾メーカーが行う。グーグルは同日、インターネット上にネクサスワンのサイトを開設し、利用者への直接販売を始めた。価格は約4万8千円だが、携帯通信業者のＴモバイルＵＳＡとの２年契約付きだと約1万6千円。近く供給先を英国、シンガポール、香港に広げ、日本での販売も視野に入れる。

本社で行われた新製品発表会で、グーグルはネクサスワンのコンセプトについて「携帯とウェブとの統合点となることを目指す。また、アンドロイドＯＳでどんなことができるのかを示す見本でもある」と述べた。「アンドロイド」を搭載した携帯端末はすでに20種類以上が市場に出ているが、ハード面の開発までグーグルが関わったのはネクサスワンが初めてとなる。現時点で絶大なブランド力を誇るiPhoneの人気に、グーグル携帯がどこまで食い込めるかが注目される。