2011/01/08(土)12:54
桜の樹の下には何があるか
<作品>「桜の樹の下には」、「雲」、「猫」、「愛撫」
「桜の樹の下には」、
・小説?詩か。散文詩(冬彦)
・着想で成立している作品。
・桜のイメージ。爛漫と咲く。雪月花。美観。
・坂口安吾 桜の森の満開の下 虚空―風。
・陰惨さ。
・梶井の独自性。
・朔太郎「竹」の連想。
・ポーの作品。朔太郎。梶井に繋がる。
・調和と破壊の二面性を持つ。本能的。「猫町」と「檸檬」
・透視。
・ふっと思いついた。「桜の樹の下には」・・・屍体が埋まっている。感覚的。
・知識は何の役にも立たない。理屈ではない。
・説明的。比喩的。
・繊細さ。病的な感じがしない。
・透視術。
・「俺には惨劇が必要なんだ。」オリジナルのアイデアであること。当たり前ではない。
「雲」、
・「蒼穹」を連想。
・何を書きたかったのか?よく分からない。
・雲 断片 その二
・「夕暮れ、雲」 に梶井は関心がある。
・大きな落日を見たい。(「冬の日」)
・雲への関心が作品にみられる。変化を目で追う。
・精神の調和を求める。なるものとならないものがある。願望がある。焦燥感がある。途中で終わっているもの。見る対象に没入して行く傾向。
・同じことを書いている。別の表現になっているだけ。
・同じを見るか。そう見ないかは、個人差がある。
・資質。梶井にある資質。志賀直哉に関心を持った。・・・理由。感覚が違う。
・荒唐無稽ではない。ドッペルゲンゲル。
・シュールリアリズムではない。
・「今だ!」その瞬間。に拘る。ポーの作品にもある「黒猫」。ぼんやりとみていない。集中している。景色が変わる。安らぎを得られないことを書いている。
・「白雲郷」理想郷のこと。
・漱石を愛読していた。谷崎ではない。
・見えない雲。(その二)
・空・海・・・同一化される。空から海を連想する。
・ネプチューンの絵
・視覚と聴覚
・その一、その二が繋がっていない。編集された。
「猫」、
「愛撫」
・小説。アイデアの連続。
・猫愛好ではない。
・束の間の平和。束の間の調和。瞬間だからこそ。
・思いつきの連鎖。ショート、ショート。幕切れ。
・星新一。「おーい出て来い」
・梶井は頭で作品を書いていない。
・大石修平「殺されたる范の妻」「城の崎にて」
・直哉「豊年虫」
・「剃刀」
・テキスト。吉野弘「I was born」
・好むか好まないかの作品。
・猫の耳。切符切りでぱちんと切りたい。
・積み上げて壊す。
・耳が猫か。・・・爪が猫か。猫の手。
・「お前は直ぐ爪をたてるのだから」刹那。束の間の休息。休息では終わらない。
・あまり取り沙汰されない。先行論文もない。