今でも信じられない前日の夜、ワガママを言っていた娘をめずらしく夫は叱っていた。夫が叱っているときに口を出すのはやめようと、私はお風呂に入ってしまった。 風呂場の前まで来て、泣いている娘・・・ その後お風呂から出てみると、二人仲良くみかんを食べてる 「???あんたち?さっきケンカしていたんじゃないの?」と言うと夫が 「私達仲良し親子だものねぇ♪」と笑っている。 「よ~く言って聞かせたから」 これが、夫が最後に娘に伝えたかった事なのか・・・ 「やらなきゃいけない事からは、逃げられないんだよ」 その夜、次の日仕事の面接試験を控えていた私は、勉強するともりでいた。 よって、娘を寝かしつけるのは夫になった。 2階に上がり寝室の扉をあけると、ホッペをペタっとくっつけて寝ているふたり。 「そんなにパパとくっつくと気持ち悪いから、離れなさい!」と言う私に 「仲良し親子だもんねぇ♪」と・・・・ しかし・・・電気を消す私には、なんともいやな予感がしていた。 これが、最後に見た夫の顔であったが、とても顔が大きく見えて、怖く感じた。 今思うと不吉な予感がしていたのだ。 いつもは、必ず寝る前に1階に下りてきて、タバコを吸うはずなのに降りてこないのもおかしい・・・と思った。 (人間ドック前日だからタバコも控えてるのかな)くらいしか思わなかった。 寝る前も「明日の人間ドックにひっかかって、帰ってこれなかったらどうするかなぁ・・・・」 とも言っていた。 なにか夫自身も、よからぬ予感がしていたのであろうか・・・ でも「こ~んな可愛い子を残して死ねないよなぁ!!」とも言っていた。 気力も運命には、逆らえなかったということなのかな・・・ ジャンル別一覧
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