222970 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

なんとかなるさっ!

不思議な事がたくさんあった

遠い親類のご主人がなくなった。
60歳位になられるのだが、夫を亡くした妻の気持ちは、私と一緒だろう。
私も、ふとあの当時の事を思い出した。
そういえば・・・・・・
寿命、運命、不吉な予感、胸騒ぎ、死後の世界。
みんな本やTVの中の事のように思える。

夫が亡くなる前から、私は娘と二人で出かける事が多くなった。二人で泊まりに行ったり遊びに行ったりよくしていた。
「パパがいなくても楽しいね」なんて私は言っていた。
そんな私に神様は、罰を与えたのではないかと思った。
二人で出歩くようになったのと、同時期に「俺が死んだら・・・・」的な発言を夫がよくするようになってきた。
「俺が死んだら俺のありがたさがわかるはずさ!」とか
「俺が死んで、お前が再婚したら仏壇から出てきてやるぅ♪」
とかふざけ半分だったが、この頃から運命は、そちらに動き始まっていたのかもしれない。

亡くなる前の日も、娘に説教をしたり、なんか意味ありげな話しをしたり・・・やはりなにかを察していたのだろうか。
「明日の人間ドックの待ち合わせの時間に間に合わなかったらどうするかなぁ」とも言っていた。
事実、倒れていたので間に合わなかった。
「俺、かえってこれるかなぁ」とも。
夫を最後に見た顔は、娘とベットに入っている顔だ。
娘とホッペをぺったりくっつけて、ニコニコ笑っていた。
「私達、仲良し親子よねぇ♪」と幸せそうだった。
私と交わした、最後の言葉である。、
その時、私は胸騒ぎ、不吉な予感に襲われていた。
ニコニコ笑っている夫の顔が、すごく怖く感じられた。
背筋がぞっとするような感覚だった。
あの時、「私も仲間に入れて」と抱きついていけばこんな事にはならなかったんじゃないか・・・
今となっては、どう後悔しても遅いが・・

救急隊から、電話があって病院に駆けつけ、何がなんだかわからなくなり、気が付けば霊安室にいた。
私は、天井を見上げながら(戻って来い!戻って来い!)と念じた。
火葬するまで、生き返ると思っていた。
だから(そんなに大騒ぎしないで、今はこんなだけどそのうち目を覚ますから)と本気で思っていた。
通夜の会場に向かう霊柩車の中で、葬儀屋さんに
「たくさん、お葬式に携わってますよね?生き返る人いませんか?」と聞いたら
「・・・・・いませんねぇ・・・」と言われた。
私は、号泣した(こんなプロの人が言うんじゃ還ってこないじゃん!!)
「いますよ!」と言ってくれれば、もしかしたら可能性はゼロじゃなかったのに・・・と

家に帰って初めての夜。
私は、夫の亡き骸と一緒に寝た。
一睡もできるわけなく、母と泣き明かした。
ふっと・・・一瞬睡魔に襲われた。
夫の携帯のアラームが鳴り始まった。
無意識に、夫にかけてある布団を引っ張ってしまった。
刀がおちた。
はっと目が覚めると、蛾が夫の上をクルクル回っていた。
どこから入ってきたのかわからないが・・・
「パパだ・・・」とっさに思った。
クルクル何回もまわったあと、テレビの後ろに入って、もう2度と出てこなかった。
今でも、見ていない。
あれは、パパだったと思う。
本人だってそんなに簡単に死を受け入れられる訳がない。
それからも、いろんな不思議な事は、あった。
そのたび(パパだな・・)と思っている。
どんな形であれ、私に存在を知らせてくれるのは嬉しい。
私は、あまり幽霊、あなたの知らない世界的な話は、あまり好きじゃないし怖い。
でも、パパに関してはまったく怖くない。
夫婦てそうゆうもんなんだろうなと思う。

この日記、あまりにリアルすぎて(ちょっと・・・・)と思われる方もいると思うが、書く事で自分を納得させたり、癒したりしていると理解していただきたい。
やっと、いろんな事を書ける精神状態になってきているのだと。


© Rakuten Group, Inc.