試写会に行ってきました♪
『焼肉ドラゴン』の試写会に行ってきました♪『焼肉ドラゴン』の試写会に行ってきました!鄭義信(チョン・ウィシン/てい よしのぶ)作・演出による舞台「焼肉ドラゴン」は、日本の新国立劇場10周年と韓国の芸術の殿堂20周年を記念し、両劇場によるコラボレーション作品として2008年に初演が上演され、再演も繰り返されていて、朝日舞台芸術賞グランプリ、読売演劇大賞および最優秀作品賞など数々の演劇賞を受賞しています。その作品を映画化したもので、日韓両国の俳優により、演じられています。 舞台は、1969年(昭和44年)春の大阪。 高度経済成長に浮かれる時代の片隅。 空港建設現場近くの国有地を不法占拠したバラック街で暮らす 在日韓国人たちの暮らしが描かれていました。 金龍吉(キム・サンホ)は、第二次世界大戦に従軍して左腕を失った。 四・三事件で故郷の済州島を追われて来日した高英順(イ・ジョンウン)と一緒に、 長女・静花(真木よう子)と次女・梨花(井上真央)、三女・美花(桜庭ななみ)の三姉妹と 長男・時生(大江晋平)の四姉妹弟の六人家族。 夫婦は、焼肉店「焼肉ドラゴン」を営みながら暮らしている。 同朋の在日韓国人たちが集い、賑やかに呑み騒いでいるのを いつも 暖かく見守っている。 「つらい過去は決して消えないけれど、 “たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる”」 それが龍吉のいつもの口癖だった。 中学生の時生が「僕はこんな町大嫌いだ!」と屋根の上で叫んでいる。 梨花は李哲夫(大泉洋)と結婚パーティーを挙げようとしていたが、 区役所の窓口で担当者と哲夫がケンカして婚姻届を提出できなかった。 夏になると国有地から立ち退くように一家は通知を受け、 有名私立中学に通う時生はいじめにあって不登校となった。 さらに いじめがエスカレートし、失語症になってしまう。 哲夫が働かないこともあって梨花は立腹し、かつて付き合っていた静花の事を まだ好きなのではないかと責め、なじる。 これを気にした静花は 尹大樹(ハン・ドンギュ)と付き合うが、 哲夫はそれでも好意を捨てられず、梨花も常連客の呉日白(イム・ヒチョル)と 関係を持つようになってしまう。 美花は勤め先のクラブの支配人の長谷川(大谷亮平)との不倫が明らかになる。 なんだか ドタバタとした人間関係で、頭の中がこんがらがってきた。。。 いじめの影響もあり 留年してしまった時生に対し、 それでも学校に通うよう隆吉は説得していたが、 それを苦にした時生は 飛び降り自殺をしてしまう。 冬になり静花と大樹は婚約したが、そこに哲男が現れて 静花に一緒に 北朝鮮へ帰国事業で移住する事を求め、静花はこれに応じる。 1970年になり、妊娠した美花と結婚するため長谷川は妻と離婚した。 土地の収容に訪れた公務員に、龍吉はこの土地は自分が買ったものだと主張し、 感極まり「戦争でなくした腕を帰せ」、「息子を帰せ」と叫ぶ。とても やるせない思いが伝わってきました。 1971年(昭和46年)春、ついにバラック街の取り壊しが始まり、 住民たちは立ち退きを始める。 店も取り壊されることとなり、荷物をまとめ旅立つ支度を始める家族たち。 長女の静花と哲夫は、帰国事業で北朝鮮へと渡っていく。 次女の梨花は、呉日白と韓国へ移住。 三女の美花は、長谷川と日本でスナックを経営していくという。 龍吉と英順はリヤカーに荷物を載せて去ってゆく。 バラバラに旅立ってゆく 家族の姿を見送るように舞い散る桜吹雪。 その中に 死んでしまった時生声が重なる。。。 「アボジ! オモニ! 本当はこの町が大好きだった!」と。。。時代は、私自身が小さかったころ(3~5歳)で、ちょうど 大阪に住んでいた頃の事です。まったく そのままとは言わないまでも、このような出来事があったのだろうな。。。と思うと、複雑な気もします。また、韓国と北朝鮮が分断され、対立し、本当に 家族がバラバラになり簡単には会う事すら ままならない世の中になってしまうとは。。。 6/22(金)全国公開 公式サイト http://yakinikudragon.com/ 公式Twitter https://twitter.com/yakiniku_dragon