カテゴリ:和のこと
既に一週間が過ぎておりますが。。。
先月いっぱいで終了した 九州国立博物館の 『古代九州の国宝展 ~邪馬台国もここからはじまった~』 を28日に見に行って来ました。 HP内の「展示案内」→「過去の特別展」と進んでいただくと詳細を見る事ができますよぉ ごあいさつ より 『九州は日本の西の端に位置していますが、北の韓国から南の台湾にいたる環東シナ海の中央部を占めています。そのため九州は古来より南方の文化や大陸の文化、さらには西洋の文化をいち早く受け入れてきました。そして、稲作やキリシタンなど、この新しい生業や信仰は、日本の有り様を根底から変えるインパクトともなりました。 本展覧会では、こうした九州の歴史的な役割を対外交渉の視角でとらえながら、一方で多様性に富んだ九州の古代文化について、考古学の成果をもとに浮かび上がらせたいと考えています。 また、九州各県の考古資料の名品とともに、東京や関西の博物館から里帰りする九州ゆかりの至宝と合わせて、古代九州の魅力をお伝えします。』 期待度満点で音声ガイド片手に会場の中へ。。。 ※館内は、撮影禁止となっています。 ここからのお写真はすべて、九州国立博物館の「BLOGREPO ぶろぐるぽ」企画への参加にてご提供いただいたものです。 転用無しでお願いしますね。 (^_-)-☆ サブタイトルでもある「邪馬台国もここからはじまった」 ©九州国立博物館 邪馬台国の正確な場所は、まだ解っていませんが、 九州説はかなり有力。 さあ どんなお宝に巡り逢えるのかしら。。。? ©九州国立博物館 ほぉ。。。大陸から日本を見るとこんな感じなのね。 九州ってホントに大陸から近いんだぁ。。。 ワクワク♪ 美しい ヒスイの勾玉と金鎖の首飾り。 ©九州国立博物館 まるで小皿(直径約12センチ!!)のような耳飾。 『土製耳飾』縄文時代・7500年前・鹿児島県 ©九州国立博物館 耳たぶに穴を開けて、はめ込んだみたい。。。 重そう! 豪華な鉄鏡。 『金銀錯嵌珠龍文鉄鏡(きんぎんさくがんしゅりゅうもんてっきょう)』 弥生時代・2~3世紀・大分県 ©九州国立博物館 金や銀で象嵌が施され、さらにトルコ石やガラス玉が嵌め込まれています。 こういうものを贈られたということは、かなりの重要人物とみなしていいのでは? 卑弥呼ももらったかもしれない。。。 貝製の腕輪とビーズたち。 古墳時代・5世紀・佐賀県 ©九州国立博物館 ©九州国立博物館 今のように便利な機械もないのに よくここまで加工できたものだ。。。 紐状に見えるものも 貝を削ってつくったビーズ。(直径1センチ前後) また、これらのアクセサリーは、南の海に生息し採れた貝類(沖縄や鹿児島など)であるのに、2,000キロも離れている北海道の遺跡(続縄文時代・紀元前2~2世紀)から出土されたものもあるそう。 貿易や交流があったのでしょうね?! 黄金の十字架。 江戸時代・17世紀・長崎県南島原市 ©九州国立博物館 5センチくらいだったかな?細工の細かさに脱帽です。 花十字文瓦・十字架・金の指輪・チェスの駒。 江戸時代・17世紀・長崎市 ©九州国立博物館 ぐっと時代は新しくなりますが、ヨーロッパとの交流、キリシタン文化との係わりが偲ばれます。 鏡。 四神や十二支・さまざまな獣などが描き込まれています。 ©九州国立博物館 土器。 黒くなっているところは、温度が低かったために焼きムラとなってしまったため。 ©九州国立博物館 いつも気になっていた事。。。 出土品の金属って 錆びていたり腐食していたりと本来はどんな色??って言う事が多い。 特に鏡などは、どのくらい自分の顔が写っていたのかなぁ??? という疑問にしっかり答えていただいてます。 結構綺麗に写るんですねぇ。 ステンレスの鏡面仕上げなんかに近い感じで、ピカピカつるつるだったようですね。 (^_-)-☆ ©九州国立博物館 銅矛。弥生時代 武器として使われていた物から、刃をつけていない儀式用と思われる大きな物まで多種多様。 ©九州国立博物館 ©九州国立博物館 【国宝】銅板法華経(どうばんほけきょう)・銅筥(どうばこ)。 平安時代・福岡県豊前市 ©九州国立博物館 釈迦像などのみ姿を彫り込んだ銅筥の中には、法華経・般若心経などが彫り付けられた33枚の銅版が納められていた。 一種のタイムカプセル? さあ いよいよ注目の国宝の前へ。。。 ©九州国立博物館 【国宝】銀錯銘太刀(ぎんさくめいたち)。 古墳時代・5世紀・熊本県江田船山(えたふなやま)古墳出土 ©九州国立博物館 ©九州国立博物館 5世紀後半に築かれた前方後円墳に副葬された全長90cmの鉄刀の脊に銀で象嵌された、75文字の銘文。 <内容>ワカタケル(雄略天皇)の時代に、古墳の主であるムリテという人物が典曹人として仕えていた。何度も打ち、叩き、鍛え上げられた名刀であり、所有者は子々孫々まで吉祥があるだろう。刀の作者は伊太和、著者は張安である。 持ち手に近い側面に象嵌された 魚・鳥・馬 ©九州国立博物館 ©九州国立博物館 もうひとつの【国宝】金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん) 古墳時代・5世紀・埼玉県稲荷山(いなりやま)古墳出土 こちらは 5世紀末に築かれた前方後円墳に副葬された全長73.5cmの両刃の鉄剣の表裏に金で象嵌された、115文字の銘文。 <内容>辛亥年(紀元471年)、七月にこの銘文を記す。古墳の主はヲワケの臣。その祖先八代の系譜を記す。ワカタケル(雄略天皇)が磯城の宮にいた時、天下を治めたのを助け、この鍛え上げられた鋭い刀を作らせて、天皇への奉公の根源を示すものだ。 鉄製の甲冑。 古墳時代・熊本県植木町 ©九州国立博物館 金の耳飾。 ピアスだね! ©九州国立博物館 装飾古墳と石人・石馬。 古墳時代・北部九州 ©九州国立博物館 たっぷりと2時間以上かけて堪能させていただきました♪ 4階の文化交流展示室にも初めて入りましたが、真っ赤なお肌の阿修羅さま(作られた当時はこのような色だったとか。。。)にもお逢い出来ました。 今回の特別展と重なる展示物も多かったので、大いに楽しめました。 また、トピック展示『お姫様の婚礼道具』として、盛岡藩の藩主・南部家ゆかりの婚礼道具の展示があっていました。 お雛様の段飾りにお道具類がありますが、正にその品々の実物。 紅筆などの小さなお道具の一つひとつまで 金銀の蒔絵と家紋で飾られた 化粧道具や文房具、香道具など、揃いの婚礼道具は圧巻でした。 もっと ゆっくりと時間をかけて見たい展示物でいっぱいでした。 ↑ いただいたお写真は100枚以上。 その中から私の趣味に走った写真のピックアップと 長文にお付き合いいただきありがとうございました。 よろしかったら、ぽちっと応援お願い致します♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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