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2006.08.12
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カテゴリ:カテゴリ未分類
人名を音から判断する研究があります。
高校の卒業研究における、私のテーマの主力にして一番面倒くさい難関です。よりによって国語をテーマに選んでいますので、なかなか適当な文章もかけないのが大変……。

私が参考にしているのは感性アナリストの黒川伊保子先生の著書が5割近くありますが、適当に要約させていただくと、音のイメージとはつまるところ、ある音を発声した際におこる、体内での動きを小脳が感じ取ることで生まれます。
たとえば、Kという音を発音する際には、のどの入り口をつけ、接着点を突き破る必要があります。そのため筋肉が硬くなり、また、勢いよく出る息はつばと混じらずに乾いております。ここから生まれるKのイメージが「硬さ」や「乾き」といったもの。音の持つイメージとしてはクレバーやドライ、スマートなイメージがあります。

発声時に起こる身体的な感覚は大脳よりもより深い部分で意識を支配する小脳で処理されることがわかっているため、私個人としては音の持つイメージというのはそれこそ名前においては漢字より重要だ、という風に考えております。

では名前における音のイメージとはどう判断されるか。
けい、すなわちKEIの場合、一番最初にくるKを主音、主音である子音に続く母音(主音が母音の場合はその母音)であるEが助音、最後の母音であるIを副音とし、文字通り主音であるKのイメージが大切であります。しかし、時代の流れなどを考えたときに、たいした量のない資料の中、20種類以上ある主音で特徴を導くのは難しい、ということで、私が調べたのは2番目に重要な副音。

では、実際に大正時代から現代までのすべての人気名(年ごとのトップ10)の副音を調べ、大まかに時代を区切って割合を調べて見たところ、Aの音に関して実にくっきりした特長が見えてきました。ちなみにこれは男性のデータで、全体におけるAを副音に持つ名前の割合です。
大正時代:0%
昭和の戦前:3%
戦後初期:13%
高度経済成長期:13%
オイルショック後の昭和:32%
平成時代:42%

時代をどう区切るかがまだ決まっておらず、いまの区切り方は実に適当ですので、もっとうまく切ればさらに特徴がはっきりするかと思いますが、とりあえず明らかに副音、つまり名前の最後にAの音を持つ人が増えていることがわかります。女性に関しては、昔の人気名は「○○子」の形がほとんどであるせいで、大正から戦後しばらくはOの比率が90から100%という悲惨な状況で、なかなか整理しづらいのですが、最近では「さくら」「ひな」など、Aが見受けられるようになっております。副音にこだわらなければ主音にAを持つ「愛」「葵」などが人気ですし、全体を通じてAのイメージを持つ名前が増えてきていることがわかりますね。

ではAの音とはどういうものなのか。
開放的で素朴、自然なやわらかさを持つ。
周囲や自身をリラックスさせる。
特に、末尾の音がAの人は、他者に認識の基点を強く与え、その場を支配する。

支配というのが実に気になる単語です。
開放的とあるように、Aには広く大きなイメージがあることは否定しようがないでしょう。Oにも広いイメージがありますが、同じ広さでもOは自分を包み込むイメージ、Aはどこまでも広がるイメージがあり、たとえば広い草原にひとりきり(二人きりでも何でもかまいませんが)、なんていうときに何かを叫ぶとすれば「あーー」となるのではないでしょうか。


広さ。それは漢字で名前を見たときも言えることです。大正時代の名前といえば、「清」「勇」「正」のように、人としてのよい性質、それぞれ清く・勇ましく・正しくといった親の願いがこめられた名前か、あるいは以前ネタにした三郎のように適当な名前がほとんど。戦後もしばらくは似たような特徴で、昭和後半になるにつれ「健」「大」など、内面的なところから少し離れて、より直接的なよい性質を求めるようにはなるものの、あくまでスケールの小さな漢字がほとんどです。
ではいまはどうか。
「陸」「大地」「海斗」「拓海」「翼」「翔」
いままではありえなかった、自然を強くイメージした名前が増えております。

私たちは科学を磨き上げ、自然を理解し、自然を支配するようになりました。私たちの世代では子供のころに公園で野球すらしなくなり、社会では農業が廃れ、それぞれの土着の神に対する信仰も無に等しいこのごろ。私たちが自然に対して敬意を持たなくなったことが、自然を逆に身近なものにして、ひいては息子に対して「海をすくいあげるほど大きな力を持つように」海斗と名づけたりするようになった。あるいは大空を「翔」るという発想が生まれた。
そして、最近の人気は「太陽」。地球ではつまらないので、宇宙に目を向けたすばらしいクオリティ。宇宙と書いてコスモちゃんがいずれスタンダードになるのか。

「A」は、そうした私たちの自由や自信を反映させているのではないか、と思います。
農家は農家といったように、その人にはその人の役割があった昔とは違い、あるいは職業といえばサラリーマンくらいしか思いつかなかった時代とも違い、いまの私たちの人生にはいくつもの可能性があります。そして、私たちはいまなお自然を深く知り、それを利用するように動いております。これからの社会に、あるいは人類に無限の可能性を感じ、そこに見える「広さ」が私たちの持つAという音なのかも知れない。実に強引で適当ではありますが、そう感じざるをえない気持ちです。


以上、こんな内容を卒業研究の5割くらいにしようかと思っている今日この頃。もちろん実際にはもう少しまじめに書きますけどね。オリジナリティだけで中身がないのが気になります。
専門的な知識があまりにも不足しているので、面白い本とか教えてくれるとうれしいです。





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Last updated  2006.08.13 00:45:05
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