5月のコンビニ売上
5月のコンビニ売上高が日本フランチャイズチェーン協会から発表されました。
既存店ベースの売上高は8,095億7,800万円で、前年同月比10.0%減と大幅な減少が続いています。
また、来店客数は19.9%減、平均客単価は699.7円で、こちらは12.4%増となりました。
売上高の計算式は客数×客単価ですので、1人当たりの買い上げ単価は上がっているものの、来店客数が大幅に減少したことが、売上の減少につながっています。
このデータは新たに開店した新店は含まない既存店(元からある店)ベースの数字です。
開店、閉店があり、トータルの店舗数が増えることが多いので、小売や外食業では既存店ベースの売上高での比較は欠かせません。
そこで、全店ベースの売上高を見てみると、こちらは8,497億600万円で、9.7%減となっています。
店舗数は5万5,769店で0.4%増となっているにもかかわらず、売上高は減少しています。
来店客数は、全店・既存店はともに3ヶ月連続のマイナス、平均客単価は、全店・既存店はともに8ヶ月連続のプラスとなっており、消費増税以降単価は上昇しているものの、客数は減少傾向が続いています。
5月も緊急事態宣言による在宅勤務や、外出自粛等が来店客数に影響を及ぼした結果となりました。
一方で、自宅で食事をする機会が増えたことにより、生鮮食品、乳製品、調味料等の売上が好調だったことに加え、冷凍食品や酒類等のまとめ買い需要もあり、全店・既存店ともに客単価は前年を上回りました。
コロナの影響は、様々な産業に及んでいます。
ここ数ヶ月では食品スーパーが巣ごもり消費の特需になる一方で、コンビニや百貨店は苦戦が続いています。
外食産業などは、さらに輪をかけて厳しい事業環境です。
経済を活性化させるために様々な動きが再開されました。
感染リスクと上手に向き合いながら、産業の活性化を行うという、難しい課題に挑まなければなりません。
人類の挑戦は続きます。