マンダムのTOBがようやく成立
マンダムのTOB(株式公開買い付け)がようやく成立しました。この後、マンダムは非公開化される予定です。このマンダムのTOBを巡っては、何度も紆余曲折がありました。まず2025年9月26日に、マンダム経営陣とCVCキャピタル・パートナーズが組み、1株1,960円でTOBを開始しました。目的は非公開化による中長期的な経営の強化で、MBO(マネジメント・バイアウト)によりTOBの募集を開始しました。これに対し、村上世彰氏の長女の野村絢氏らが、1株1,960円は著しく割安と主張し、20%以上を買い集め、TOB価格の引き上げを要求したことで、TOBの成立が不透明になりました。これを受けて、2025年11月にマンダムは、第三者からの買収提案を募る方針に転換しました。 そこに、アメリカの投資ファンドのKKRが、2026年1月に1株3,100円で買収提案を出したことで、価格競争になりました。2026年2月、KKR案に対抗し、CVCは最終的にTOB価格を1株3,105円へ引き上げました。最終的にこの内容でTOBが成立しました。議決権ベースで71.7%(約3,200万株)の株主から応募があったようです。今後、4月下旬に予定する臨時株主総会の決議を経て、残りの全株式を強制的に買い取るスクイーズアウトの手続きを進め、非公開化される予定です。買付総額は1,256億円となり、当初の買い付け価格では約793億円の見込みだったものが、大幅に上昇しました。また、TOB期間も合計8回延長されるという、異例の展開になりました。物言う株主による大量保有、KKRによる競合提案、8回のTOB期間延長、3回の買付価格の引き上げなど、異例ずくめのTOBでした。一時はTOBの成立が危ぶまれる状況となり、多くの関係者が振り回されました。ここまでバタバタしたのは、段取りが悪かったのか、何が原因なのかわかりません。非公開後はさらなる企業価値の向上に期待し、良い製品を数多く生み出してほしいと思います。