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カテゴリ:決算
第2四半期決算は、単体決算のピークです。
単体が固まるのは業種や企業規模によって異なりますが、 そろそろでしょうか。 固まるというのは、 財務諸表が完成し、 勘定科目明細が完成し、 当然ながら増減分析まで終わる状態で、 監査法人に提出できる状態を指すと、私は考えています。 もちろん、抜け漏れなく正確な数値を計上し、 チェックして確定することが大切なのは当然です。 しかし、少し乱暴な言い方ですが、 どんなにチェックしても間違えることはありますし、 数学が合わないこともあります。 取引先への支払いや納税では、1円でも間違えてはいけませんが、 決算業務で1円合わないのを、延々とチェックする人がたまにいます。 ケースバイケースなのですが、 雑費や雑損失にしたら? 区分はその他にしたら? 適当な科目で調整したら? と言いたくなりますし、 そういうケースに遭遇したら、私は間違いなくそう言います。 その1円にこだわるよりも、もっと大切なことがあるのではないでしょうか。 合っているかどうかをチェックするなら、 過去からの趨勢分析をした方が よっぽどエラーが発見できます。 過去5期ぐらいの数値と比較して、 明らかにおかしいというケースは、必ず気付きます。 毎期100万円ぐらいの実績がある科目が 今期10万円しかなかったら、 計上漏れか、何か特殊な事情があったか、 どちらかです。 そこで調べれば、ミスを訂正するか、減少の理由がわかるか、どちらかになります。 決算はそうしていけば、スピードも精度も上がり、 当然ですが、分析レベルが上がり、経理部員に力が付きます。 会社のことがわかればわかるほど、数値の異常値に気付きます。 その時は、エラーでない場合は、現場で何かが起きています。 それを的確に掴むことが、強い経理部の仕事です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年11月15日 11時43分49秒
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