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テーマ:小売業(885)
カテゴリ:流通・小売業
テレビ東京の「カンブリア宮殿」という番組が好きで、昔からよく見ています。
10年ほど前には、スタジオで収録の見学に行かせていただいたこともありました。 先日の放送では、北九州市に拠点を置くドラッグストアの「サンキュードラッグ」を特集していました。 なかなか興味深い内容で、また共感する部分が多々ありました。 同社は北九州市と山口県下関市に特化して展開しています。 かつては福岡市にも出店したそうですが、数年で撤退したようです。 商圏を狭く絞込み、そのエリアに特化することで、地元では圧倒的な強さを誇っています。 医薬品や化粧品に留まらず、食品はスーパー並みの品揃えを誇り、日用品は地域の方のニーズに合ったものを幅広く揃えています。 北九州市は過去に比べて高齢化と人口減少が見られ、高齢者を中心としてターゲッティングで、ワンストップでの買物のみならず、管理栄養士の未病のための食指導や、ウォーキングなどの健康イベントも行っています。 そこには、大手ドラッグストアが実現できていないことが多く見られます。 病気になってから薬を買いに行くのではなく、日頃からの健康のサポートをするためのドラッグストアが、これからの姿です。 そこには食事を中心とした生活習慣が大きく関わります。 サンキュードラッグは、全国展開は一切考えていない、と言います。 その地域に特化して圧倒的にナンバーワンになるという戦略は、横浜の崎陽軒などにも通じると感じます。 今後、さらなる人口減少社会が到来することが想定されますので、その時を見据えた戦略はどうなっているのか、大変に興味があります。 もしかしたら、売上規模が減少することはあまり気にしていないのかもしれません。 売上や利益を追求するのではなく、地域の役に立ち続けることで存続することを目指すという考えは、大変に素晴らしいと思います。 人口減少社会でも、サンキュードラッグの進む道は不変なのかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年07月08日 18時20分06秒
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