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テーマ:ニュース(99408)
カテゴリ:流通・小売業
コロワイドの仕掛けた大戸屋HDへのTOBが、遂に決着しました。
期間を延長していたTOBは、コロワイドの目標を上回る大戸屋HD株式の46.77%の取得が確定し、TOBが成立しました。 コロワイドは、大戸屋HDの株式の19%余りを持つ筆頭株主でしたが、子会社化を目指していました。 株主総会では独自の取締役候補者を提案しましたが、現経営陣の続投を訴えた大戸屋HD案が可決され、コロワイドの提案は否決されました。 そこでコロワイドはTOBを仕掛け、大戸屋の子会社化を目指しました。 大戸屋は子会社化に反対し、敵対的TOBとなっていました。 当初の期限である8月25日までには成立せず、コロワイドが異例の期限延長と、目標の引き下げを行い、少なくとも40%まで株式を買い増すとしていました。 これに対しては、大戸屋の経営陣と従業員有志による反対意見表明と、オイシックス・ラ・大地との業務提携の発表がありましたが、ホワイトナイトは現れないままとなっていました。 コロワイドは、買い付けの期限から1日たった今日、最終的な集計の結果、保有比率は46.77%に達し、TOBが成立したと発表しました。 TOBが成立したことについて、大戸屋HDは 「結果については大変残念でご理解とご協力をいただいた多くの方々に申し訳ない結果と受け止めている。これからお客様や従業員のために最善を尽くしていく」 としています。 コロワイドは大戸屋が店内で行っている調理を見直し、セントラルキッチン方式を導入するなど、コストの削減を図りたいとしています。 業績が低迷する大戸屋を、コロワイドは立て直せるでしょうか。 大戸屋にとっては、いずれにしてもイバラの道が待ち受けているでしょう。 昔の安くて美味しかった大戸屋が戻らない限り、誰が経営しても同じです。 新経営陣は今一度、顧客と従業員の声を聞くところから始めてみてはどうでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月09日 18時12分55秒
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