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テーマ:小売業(885)
カテゴリ:流通・小売業
吉野家ホールディングスの決算発表がされました。
売上が大幅減、最終損益が75億円の赤字という、厳しい決算となりました。 最終赤字となるのは、2019年2月期に60億円の赤字となって以来、2期振りです。 中核の吉野家事業は利益を確保したものの、うどんの「はなまる」やすしの「京樽」が多額の赤字を出したことが響きました。 売上高が1,703億円(前期比21.2%減)と大幅に減少しました。 吉野家事業の売上は5%程度の減少で済みましたが、はなまる事業や京樽事業がそれぞれ35%程度の売上減と、大幅に売上を落としました。 これが影響し、吉野家事業は41億円の黒字を確保したものの、はなまる事業は31億円、京樽事業は22億円の赤字となり、この2業態の苦戦が全体に大きく影響しました。 コア事業は何とか持ちこたえたものの、周辺事業が足を引っ張った格好です。 はなまるうどんや京樽は、比較的都心の駅前やショッピングモール内の店舗が多いようです。 本来であれば、うどんのファーストフードや持ち帰り寿司などは、コロナ禍ではプラスの要素があると思われます。 立地の点が、こんかいはマイナスに作用しました。 郊外型が主の丸亀製麺を運営するトリドールホールディングスの業績は、第3四半期までで赤字となっているものの、丸亀製麺事業は黒字を確保しています。 吉野家HDは2020年2月に、ステーキチェーン「フォルクス」などを展開するアークミールを、焼肉大手チェーンの安楽亭に売却しています。 また京樽も2021年4月に、FOOD&LIFE COMPANIES(旧スシローグローバルホールディングス)に売却しました。 いずれもかつて吉野家HDがM&Aで傘下に収め、再生してきた企業です。 外食産業のシナジー効果を狙った事業でしたが、ことごとく失敗してしまいました。 吉野家とはなまるにほぼ集中した体制となり、今後巻き返しを図ります。 立て直しを図る吉野家ですが、ここしばらく吉野家に牛丼を食べに行っていません。 私の行動パターンも、過去より変容しているようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年04月26日 18時17分21秒
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