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テーマ:ニュース(99408)
カテゴリ:経済・社会・企業
KNT-CTホールディングスが、2021年3月末時点で96億円の債務超過になりました。
コロナの影響を大きく受けた企業が、ここにもあります。 KNT-CTは、近畿日本ツーリストや、クラブツーリズムなどを傘下に持つ企業です。 旅行会社としての老舗の近畿日本ツーリストに、個人旅行や特徴的なパッケージプログラムで人気のクラブツーリズムなど、総合旅行会社と言えるでしょうか。 2021年3月期の連結最終損益は284億円の赤字となりました。 2期連続の最終赤字で、赤字額は過去最大となり、今期の見通しも148億円の赤字を見込んでいます。 コロナの影響で、旅行業界は壊滅的な打撃を受けました。 外国人観光客はほぼなくなり、国内旅行も激減しています。 KNT-CTは、親会社の近鉄グループHDや取引銀行から400億円を調達し、財務基盤の早期の立て直しを図ります。 JTBも日本政策投資銀行への資本支援要請を検討しているという報道もあり、旅行会社は大変な状況にあります。 コロナがいつ収束するかも見えないという状況下で、かつ、既存の旅行会社はビジネスモデルの変革に取り組んできました。 元々、エクスペディアやじゃらん、楽天トラベルなどのオンライントラベル会社を選択する消費者が増え、旅行会社は窓口を廃止したり、窓口での相談を有料にしたりと、大きな転換を図っています。 また、旅行になかなか行けない中で、各社がオンライン旅行に取り組み始めました。 実際に参加した人の声を聞くと、お土産もついていてなかなか本格的で良いという感想でした。 しかしながら、これはあくまでも従前の旅行の補佐的な商品であり、この形式が今後、メインになるとは思えません。 ですが、コロナの収束が見えない中では、旅行会社はこのオンライン旅行で何とか凌ぐしかないのかと思います。 早く昔のように、普通に海外旅行に行けるようになってほしいですが、元に戻るにはまだ数年ほどかかるかもしれません。 何とも残念ですが、その日を待ちたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年05月18日 18時17分46秒
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