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テーマ:ニュース(99443)
カテゴリ:経済・社会・企業
北海道を基盤にするエア・ドゥ(札幌市)と、九州を基盤にするソラシドエア(宮崎市)の両航空会社が、経営統合することで合意しました。
2022年10月に共同持株会社を設立し、両社のブランドを維持して統合します。 両社は持ち株会社の傘下に入りますので、それぞれの企業ブランドは維持されます。 経営統合により、羽田空港の機体整備の拠点を集約したり、管理系部門を統合することで、コスト削減を進めます。 エア・ドゥとソラシドエアは、共通点が多くあります。 共に地域航空会社で、筆頭株主は政府系金融の日本政策投資銀行です。 ANAホールディングスが大株主で、ANAと共同運航しているなど、親和性があります。 北海道と九州を拠点とし、重複路線もないことから、良い組み合わせと思います。 元々両社は2年前に業務提携を結んでいましたが、これまでは具体的な統合の動きはありませんでした。 しかし、コロナ禍で一気に統合の議論が加速したようです。 2021年3月期決算では、エア・ドゥの最終利益は121億円の赤字(前年は4億円の黒字)、ソラシドエアは76億円の最終赤字(前年は9億円の黒字)と、両社とも赤字になっています。 また、業績の苦戦を受け、財務基盤の整備にも着手します。 両社とも、議決権のない優先株による第三者割当増資を7月に実施後、資本金を1億円に減資します。 税務上の中小企業とすることで、税負担を軽減することなどで、財務基盤の立て直しを図ります。 このコロナ禍で、大手から地方まで航空会社は大きなダメージを受けています。 航空会社はインフラとして公共性も高いことから、早期の経営基盤の安定が望まれます。 そのような状況下でのこの両社の経営統合は、地域を中心とする航空会社として、その独自性を維持したままの統合であり、良い形だと思います。 現在はなかなか搭乗できませんが、北海道や九州に行く際には、またANAとのコードシェア便で利用させていただきたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年07月06日 18時21分07秒
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