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テーマ:小売業(885)
カテゴリ:流通・小売業
イオンは傘下のマックスバリュ西日本と、愛媛県本社の大手スーパー、フジが経営統合すると発表しました。
フジは来年3月マックスバリュ西日本と経営統合し、イオンの連結子会社となります。 まず来年3月に、フジとマックスバリュ西日本が共同持株会社を設立して経営統合し、イオンの連結子会社となります。 そして、2024年3月には、フジとマックスバリュ西日本が合併して新会社を設立し、両社の完全統合を目指すということです。 フジは2018年10月にイオンとの資本業務提携を結び、15%の出資を受けています。 イオンの電子マネー「WAON」の導入や商品仕入、物流面などで連携を深めてきました。 また、フジはマックスバリュ西日本に7%出資していますので、より踏み込んだ協業が必要と判断したのではと思われます。 フジの2021年2月期売上高は3,153億円、マックスバリュ西日本は5,632億円で、2社の売上高の単純合算では約8,800億円となります。 これは、広島県に本社を持ち、セブン&アイHDと提携しているイズミの6,797億円を抜き、地元企業ではトップになります。 前職時代に中四国エリアは何回も出張に行ったことがあり、支店長や営業マンなどからエリアの状況を良く聞かせていただいておりました。 この地域は関西、九州に挟まれた非常に厳しいエリアであり、価格面でも低価格での販売が多く、担当者は苦労しているという話を聞いたことがあります。 そもそもマックスバリュ西日本も、2019年に中四国地区で影響力の高かったマルナカ(高松市)、山陽マルナカ(岡山市)を子会社化し、今年の3月には2社を吸収合併しています。 競合同士であったマルナカとフジが、共にイオン傘下で統合されるとは、当時は夢にも思いませんでした。 地方の方が、再編のスピードが早いという印象があります。 イオン系、セブン&アイ系に多くが飲み込まれていく中で、生き残りをかけた模索が続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年09月08日 18時25分27秒
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