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テーマ:小売業(885)
カテゴリ:流通・小売業
ホームセンター大手のカインズが、東急ハンズを買収すると発表しました。
久しぶりにちょっと驚くニュースです。 東急ハンズは東急不動産ホールディングスの子会社です。 カインズは、東急ハンズの全株式を買い取り、完全子会社化します。 昨日、株式譲渡契約を締結しました。 譲渡日は、2022年3月31日の予定です。 東急ハンズは1976年に創業されました。 国内外で86店舗を展開しています。 ユニークな品揃えで人気があり、渋谷や池袋の旗艦店では、全盛期は多くのお客さんで賑わっていました。 しかしながら、ネット通販などとの競合激化もあって、ここ数年収益性は悪化していました。 コロナ下の2021年3月期の売上高は前期比35%減の619億円で、営業赤字に転落しています。 そして今年の10月には、旗艦店の池袋店を閉店しています。 あのサンシャインの入口にある店舗は、ある種東急ハンズの象徴的な店舗であったと、個人的には思います。 その店舗が閉店すると聞いた時には、驚いたと同時に、ハンズも相当厳しいのかと思ったものです。 一方のカインズは、ベイシアグループに属しています。 北関東を中心にスーパーを展開するベイシアを中核に、カインズの他にはあのワークマンも同じベイシアグループです。 カインズは郊外での展開が主であり、都市部の出店が少ない状況です。 そのため、都市部の中心エリアへの出店が多い東急ハンズを傘下に収めることで、事業を補完することが可能になります。 また、気になるブランドについては、買収後も当面は「東急ハンズ」として営業を続ける方針です。 しかしながら、カインズの高家社長は「東急グループを離れるのだから」と、いずれ社名や店名の変更があることを匂わせています。 あの東急ハンズが買収されるというニュースには、企業や産業の栄枯盛衰を感じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年12月23日 18時17分56秒
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